2008年11月11日
ワンコインな映画

書店のレジ横あたりで、よく目にするのが500円の古典的名作映画のDVDです。
500円だからと、ついつい西部劇や戦争映画モノなどを買ってしまいます(笑)。
昨夜は「誰がために鐘はなる」(1943年)を観てしまいました。
これは昔、テレビの洋画劇場で見た以来かもなぁ~。
現在、都内では六本木の2つの美術館を駆使して最大規模の「パブロ・ピカソ展」が開催されています。
僕にとってピカソといえば真っ先に浮かぶ作品は「ゲルニカ」です。
スペイン生まれのピカソにとって、「スペイン内戦」時代のドイツ空軍とイタリア空軍による都市爆撃への怒りを表した作品だと子供の頃に美術の教科書あたりで知りました。戦線後方への戦略爆撃の萌芽は第一次世界大戦中にも存在しましたが、都市部の市民への無差別とも思われる爆撃は、この「ゲルニカ爆撃」(1937年)が最初ではなく日本が嚆矢となった“負の歴史”があります。
満州事変での日本による錦州爆撃(1931年)、日中戦争では南京爆撃(1937年)に続き、あまりに有名な総計218回に渡る執拗なまでの中国奥地の「重慶爆撃」(1938年~1943年)が戦略爆撃の歴史としては、ゲルニカと並ぶ最初で本格的な物として今日まで言われています。
無論、第二次世界大戦末期には逆に連合軍側によるドイツ、日本各都市への無差別な戦略爆撃も実施されています。灰塵と帰したドイツ・ドレスデンや、東京大空襲や広島や長崎への原爆投下が良い例だと思います。
黒猫:「きょ、きょ、きょ、教育してやる!」
白猫:「小林源文かい?」
黒猫:「お、お、俺のケツを舐めろ!」
白猫:「冗談じゃないわよ!」
黒猫:「びょ、びょ、みんなビョ~キだっ!ビョ~キ!ビョ~キ!」
白猫:「あんたが一番ヤバいと思うよ」
黒猫:「今日は映画の関連で『スペイン内戦』だな」
白猫:「行って闘ってた人?」
黒猫:「俺はどんな時代の人間やねん!?」
白猫:「人間じゃなくて、ただの豚猫じゃん!」(笑)
黒猫:「スペイン内戦といえば…」
白猫:「ロバート・キャパってカメラマンの『崩れ落ちる兵士』の写真は知ってるよ」
黒猫:「ま、ま、マグナムフォトやな」
白猫:「子供の頃にキャパの自伝は読んだかも」
黒猫:「お、お、俺も読んだ記憶あるぞ。その時、キャパは震えてたみたいな…」
白猫:「戦時中に、こんな映画を作ってたんだ?」
黒猫:「アメリカさんは余裕やねぇ~。勝てないわけだ…」(笑)
白猫:「どうして、アメリカが作ると、こんなメロドラマになっちゃうわけ?」
黒猫:「だってアメリカだもん!善悪の単純化と矮小化は得意分野だぜ」(笑)

本棚を物色すると転がり落ちてきたのが「スペインで戦った日本人」(石垣綾子・朝日文庫・1989年)でした。
「こんな表紙だったか?」と、ちょっと違和感というか腑に落ちない妙な気分です。
表紙に函館生まれの孤児であり義勇兵ジャック・白井の写真があったような、巻頭グラビアで彼の笑顔のモノクロ写真もあったような気が…。最初は別の本で読んだのかなぁ?単なる記憶違いかもしれないけれど…。
当時、独裁者のフランコ側と、共和国政府による内戦状態にあったスペインは、第二次世界大戦の前哨戦の様相を呈していたと思います。
右派のフランコ軍をナチス・ドイツとイタリアが支援すれば、左派の人民戦線をソ連が支援し、イギリスやフランス、アメリカは中立の立場を決め込んでいました。
それぞれに思惑があっての参戦だったり静観だったりというのも嫌らしい話ですが、国際政治なんて正義を大上段に振りかざしたところで、裏には政治的な利害や理由といった汚い側面もあるんでしょうね。
そんな中、ソ連の指導の下、約6万人の国際義勇軍がフランコとの戦いにスペインの地に赴いたとされています。その中にアメリカからの義勇兵を中心にした混成部隊「エイブラハム・リンカーン大隊」に唯一の日本人・ジャック白井がいて、1937年にマドリード西方の戦線で銃弾に倒れたと伝えられています。
そんな無名の1兵士の生前と共和国防衛に立ちあがった彼の動機を掘り起こそうと追った作品です。

もう一冊、スペイン内戦絡みで出てきた本は「カタロニア讃歌」(ジョージ・オーウェル:ハヤカワ文庫)でした。映画「誰がために鐘はなる」の原作者アーネスト・へミングウェイにしても、このジョージ・オーウェルにしても当時、実際に理想に燃えて義勇兵としてスペインで戦った経歴のあるお方です。現実はどうであったかは別にしてもです。
スペイン内戦は当時のインテリ層に「お前は、どっち側に味方するんだ?」と恐らくは激しく迫ったテーマだけに、へミングウェイやオーウェルといった後に有名になる文化人、知識人までも参加していたんでしょうね。
【ピカソ展】http://www.asahi.com/picasso/
【国立新美術館(六本木)】http://www.nact.jp/
【サントリー美術館(ミッドタウン六本木)】http://www.suntory.co.jp/sma/
【アーネスト・へミングウェイ】http://www.casa-de-cuba.com/hemingway/
【ロバート・キャパ】http://www.magnumphotos.co.jp/ws_photographer/car/index.html
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