命題:ギターは日本の歌をどう変えたか?(笑)

命題:ギターは日本の歌をどう変えたか?(笑)

そりゃ、ポピュラー音楽のジャンルを大きく変えたよね。
平凡社新書「ギターは日本の歌をどう変えたか~ギターのポピュラ―音楽史」をパパッと読んでしまいました。
やっぱり戦後に、進駐軍と一緒に再びジャズやハワイアンやカントリーやブルースといったアメリカ音楽文化が入ってきたことが影響大だし、アメリカのフォークソングや、ベンチャーズに代表されるようなギターインストも入ってきたしね。
そんな歴史を超スピードで解説した1冊でした。

命題:ギターは日本の歌をどう変えたか?(笑)気になったのは日本のギター人口です。
この本には部分的な統計数字しか掲載されていなかったので、現状を把握するのには資料的に不足していました。

1966年の「バラが咲いた」のヒットを象徴にカレッジフォークが花開いた頃の国内での年間ギター消費数(販売数と同じ意味か?)はフォークギターが約12600本、クラシックギターが約60万本とクラシックギターが圧倒的でした。
アングラフォークが盛んになってきた1960年代末でも、1968年でフォークギターが約3万2千本、クラシックギターが約47万本、1969年でフォークギターが約12万本、クラシックギターが約40万本…フォークブームの規模が拡大したと思われる1970年はフォークギターが約8万6千本、クラシックギターが約51万本となっていました。
こうして見るとクラシックギターは根強いものがあって、我が家の最初の姉のギターもヤマハのクラシックギターだったし、親がクリスマスプレゼントなんかで子供に買い与えるような場合にギターの違いもよくわかっていなかった気もするし、僕もクラシックギターを前に「なんか形とデザインが格好いい感じのフォークギターと違うぞ」とは思ってみても弾けもしないから文句はいえんかったしね(笑)。

ネット上で日本のギター人口を探していたら、嘘か誠か650万人(2002年)という数字に出会いました。
ヤマハさんの資料だから、根拠のない数字でもないと思います。
この中にはエレキギター人口も入っているとしても、ピアノ人口の200万人という数字の3倍の人口はやっぱりギターがいかに大衆的に親しみやすい楽器であるかを示していると思いました。
別の政府系の統計で、年間のギター販売台数が29万3千本という数字も発見しました。生産数ではなく国内販売台数ですから、1人の方が複数本を買う場合もあるとしてもひとつの目安にはなります。

ひと頃、バイクブームの1980年代に僕たちは日本のバイク人口を大雑把に200万とか250万人くらいに見積もっていた事がありましたから、650万人というギター人口はバイクよりも親しみやすい趣味だってことでも理解出来ます。

ギターの普及で、それまでプロの領域だった作曲や作詞といった作業が、一挙にアマチュアの領域まで広がったわけですし、特にフォークブームがそれでしたし、そこから今につながるような様々なアーティストや名曲が誕生したことを思えば、ギターが果たしてきた意味は大きいよね。

【「ギターは日本の歌をどう変えたか」北中正和著:平凡社新書】
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/frame.cgi?page=series.sinsho/
【3分ギタードットコム~初心者&挫折者専門のネット上のギター教室】
http://www.3-guitar.com/index.html
【楽器挫折者救済合宿】
http://www.q-sai.net/index.html

ギター演奏中の写真は過日の「清瀬フォークジャンボリー」での「あぜ丸」さんのシーンです。

【あぜ丸さんのHP「あぜ丸のMusic&Life♪♪」】http://azemaru.at.webry.info/
【youtube上の「あぜ丸」さんの動画公開ページ】
http://www.youtube.com/profile?user=azemaru45#g/u
【第2回 清瀬フォークジャンボリー】http://blog.livedoor.jp/kiyosefolkjamboree/




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