ゲンの子供たち!

ゲンの子供たち!

下記の新聞記事でアメリカの女性漫画家さんが9歳の頃に「はだしのゲン」を初めて読んだ時の受け止め方を描いた短編作品「ビギニングス」の日本語訳が公開されたと知り、早速アクセス♪

※ブログ「編集といえば出版編集だろjk時代の終焉に備えて」8月18日編
≪レイナ・テルゲマイヤー作「9歳のアメリカ人少女がはじめて『はだしのゲン』を読んだとき」≫
http://lafs.hatenablog.com/entry/2013/08/18/005556

※アメコミ「Beginnings」レイナ・テルゲマイア作(2009年)
http://goraina.com/
http://goraina.com/webcomics/beginnings.html

≪朝日新聞:2013年8月24日≫
はだしのゲン「私は10歳で読めて良かった」 米漫画家
http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY201308240005.html

「いくつかのシーンは読者を動揺させるかもしれない。でも、私は10歳で『はだしのゲン』を読めて良かった」。戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」について、米国の漫画家レイナ・テルゲマイアーさん(36)が「読まれるべきだ」と訴えている。

 レイナさんはニューヨーク在住で「Smile(笑顔)」などのヒット作がある。
 松江市教育委員会は「暴力描写が過激」として小中学校での「ゲン」の閲覧を制限しているが、レイナさんは「私の周囲の大人はその暴力性についても私と話し合い、学ぶ機会をくれた」と振り返る。
 「ゲンを読んだときは、死や苦しみの描写に混乱しました。同時に、これを読んだ人は皆、こんなことが二度と起きないよう努力するはずだと思いました」
 自伝的作品「Beginnings(始まり)」では、主人公の女の子が父からもらった英語版のゲンを読み、泣きながら訴えるシーンを描いた。
 「何で爆弾を落とさなきゃいけなかったの?」
 「世界中の人にこの本を読んでもらうようにしたいの。大統領は特に読んで」
 「Beginnings」は日本語に訳され、18日からレイナさんのウェブサイト(http://goraina.com/)で公開されている。


≪東京新聞:2013年8月23日≫
「はだしのゲン」の衝撃 米少女を漫画家に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013082302000228.html

 漫画「はだしのゲン」を小学生時代に読み、原爆のすさまじさに衝撃を受けた体験を米国の女性漫画家が描いた短編作品が和訳され、インターネット上で紹介されて話題になっている。作者がモデルの主人公は心を揺さぶられ、漫画家を志すきっかけになった。和訳したのは、小中学校にはだしのゲンの閲覧制限を求めた松江市教委の対応に疑問を感じた日本人編集者。二人の「合作」がこの問題に警鐘を鳴らしている。 (上野実輝彦)
 作者はニューヨーク在住のレイナ・テルゲマイヤーさん(36)。作品は二〇〇二年に発表し、自身のホームページで公開している「Beginnings(きっかけ)」。父に勧められ、英訳版のはだしのゲンを読んだ体験を描いた。原爆の脅威に直面し、少女の心の揺れを表現。動揺する娘に母がかけた言葉が人生の道しるべになったことや、漫画の持つ力にひきつけられた心情もにじませている。
 テルゲマイヤーさんは本紙の取材に、小学生でゲンに触れた意義を「幅広い問題意識を持ち、周囲にもっと目を向けられるようになった。ショッキングな表現もあるが、読んで良かった」と強調。松江市教委が暴力的な描写を閲覧制限の理由にしたことに「現代の子どもはゲームなどで、もっと暴力的な表現に触れている。(閲覧制限より)現実の暴力が引き起こす問題を理解させる方が重要だ」と疑問を投げかけた。
 和訳した東京都のフリー編集者の男性(45)は「子どもが本と出会う機会を失わせたのに、重大な行為をしている自覚がない松江市教委が腹立たしい」と思い、ゲンに関する情報を集め始めて作品を見つけた。
 「多くの人の目に留めたい」と、本人に和訳して公開したいと連絡したところ、快諾を得て自身のブログに最近掲載した。
 男性は「原爆の背景を知らない米国の少女が、素直な気持ちでゲンを読んで感じたことを知ってもらえれば」と語る。
 男性のブログのアドレスはhttp://lafs.hatenablog.com/
 ブログ名の一部である「編集といえば出版編集」でキーワード検索しても見つかる。
<レイナ・テルゲマイヤー> 1977年、米国サンフランシスコ生まれ。9歳ごろから漫画を描き始め、99年にニューヨークの美術専門学校に入学。2000年からインターネット上で短編作品の発表を始める。小学生の時、歯のけがが原因でいじめを受けた経験を描いた「Smile」(10年)が、米国で最も権威ある漫画賞とされる「アイズナー賞」で部門別の最優秀賞を受賞。好きな漫画家の1人に「はだしのゲン」作者の中沢啓治氏を挙げている。
◆漫画のあらすじ
 9歳の時、父に「読むといいよ」と言われ、はだしのゲンを渡された。「日本に原爆が落ちたと聞いても、ピンとこなかった」が、読んでいくうちに感情移入。広島への原爆投下の場面まで進むと、自国の米国による攻撃で多くの人が死んだことに混乱し、泣きながら両親に「何で米国が日本に?」「私もそんな目に遭う?」「二度と起きちゃダメ」とまくしたてた。「もう人生めちゃめちゃ」と嘆く娘に、母は成長を感じたのか、優しく「逆に、あなたの人生が始まったのね」と背中を押した。主人公は母の言葉の意味を理解できなかったが、それからの人生で「いっぱい考えさせられた」と回想している。


★「はだしのゲン」を自由に読めるように求める署名サイト先
https://www.change.org/ja/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3/%E6%9D%BE%E6%B1%9F%E5%B8%82%E6%95%99%E8%82%B2%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A-%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%B3-%E3%82%92%E6%9D%BE%E6%B1%9F%E5%B8%82%E5%86%85%E3%81%AE%E5%B0%8F%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%A7%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E8%AA%AD%E3%82%81%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E6%88%BB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BB%E3%81%97%E3%81%84?utm_campaign=friend_inviter_chat&utm_medium=facebook&utm_source=share_petition&utm_term=permissions_dialog_true

宛先:松江市教育委員会

松江市教育委員会: 「はだしのゲン」を松江市内の小中学校図書館で子どもたちが自由に読めるように戻してほしい。

発信者:「はだしのゲン」は世界に誇る名作マンガだと思う人の集まり

※キャンペーン:
「生きろゲン!」松江市教育委員会は「はだしのゲン」を松江市内の小中学校図書館で子どもたちが自由に読めるように戻してほしい。

私は堺市で長年、学童保育指導員をしています。毎年、学童の子ども達にゲンの絵本版を読み聞かせたり、アニメや実写版のビデオ・DVDを上映してきました。学童にはずっと10巻セットを常備しており、多くの子ども達が自ら進んで手にとって読んでいます。1年生や2年生の子ども達が、ゲンたちが戦争や原爆で辛い目にあう場面で涙を流し、しかしそれでも苦難に負けず家族や仲間達と共に力を合わせて平和な世界を築くために明るく、たくましく生きていく姿に励まされています。何よりも「戦争はぜったいに起こしてはいけない!」と子ども達の心の中に平和の芽が育っています。

朝日新聞の報道(http://digital.asahi.com/articles/OSK201308160095.html)によると、「12月の市議会教育民生委員会で審査した結果、「議会が判断することには疑問がある」と全会一致で不採択になった。複数の委員から「大変過激な文章や絵があり、教育委員会の判断で適切な処置をするべきだ」との意見が出たため、市教委があらためて協議し、閉架を決めたという。」とありますが、子ども達はしっかりと作者・中沢啓治さんのメッセージをまっすぐに受け止めています。

また「はだしのゲンをめぐっては昨年8月、「ありもしない日本軍の蛮行が描かれており、子どもたちに間違った歴史認識を植え付ける」として、小中学校からの作品の撤去を求める陳情が市民から市議会にあった。」

(朝日新聞http://digital.asahi.com/articles/OSK201308160095.html)とも報道されており、この「決定」が「慰安婦はいなかった」「強制連行はなかった」など日本の戦争責任を「なかったことにしよう」とするリビジョニスト達の圧力に松江市教委が屈したものといわざるを得ません。これを放置・容認すれば、全国の小中学校にこのような「措置」が拡がるのではないかと危惧します。

もうひとつ、昨年12月中沢さんが亡くなられた後(同時期?)にこの「措置」がとられていることにも大きな疑念を抱きます。なぜ作者が存命中に正々堂々と作者と話し合わないのか?「中沢さんの妻ミサヨさん(70)によると、中沢さんは生前、「戦争や原爆を食い止めるためには、子どもにも残酷でもその悲惨さを伝えるしかない。ゲンは子ども向けに描写をやわらげたが、実際の残酷さはあんなもんじゃない」と語っていたという。松江市教委の対応について、ミサヨさんは「信じられないし、悲しい。戦争や原爆の悲惨さや痛みがわかっていないのではないでしょうか」と話した。(朝日新聞 同記事)

≪NHKニュース≫8月16日
「はだしのゲン」過激描写理由に「閉架」に 松江
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130816/k10013832591000.html
≪毎日新聞:2013年 8月16日≫
<はだしのゲン>松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130816-00000054-mai-soci
≪朝日新聞デジタル:2013年8月16日≫
「はだしのゲン」閲覧を制限 松江市教委「描写過激」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130816-00000035-asahi-soci
≪週刊朝日:2013年8月9日号≫
『はだしのゲン』にみる人の醜さと不条理な衝動 呉智英が語る
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130803-00000002-sasahi-ent
≪朝日新聞:2013年8月19日≫
「はだしのゲン、自由に読ませて」電子署名2日で6千人
http://www.asahi.com/culture/update/0818/OSK201308180082.html?ref=com_rnavi_srank
≪朝日新聞:2013年8月18日≫天声人語 「ゲン」が読めない?
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308170407.html
≪毎日新聞:2013年8月17日≫
はだしのゲン:松江市教委、自由閲覧禁止 識者の話
http://mainichi.jp/feature/news/20130817ddm041100098000c.html
≪秋田さきがけ:2013/08/19≫
「ゲン」自由閲覧求めネット署名 1万人、松江市教委に提出へ
http://www.sakigake.jp/p/news/topics.jsp?nid=2013081901002139
≪時事通信社:2013年8月20日≫
「はだしのゲン」閲覧制限を再検討=撤回を視野-松江市教委
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013082000203&m=rss
≪毎日新聞:2013年08月20日≫
はだしのゲン:閲覧求めネット署名 5日で1.5万人超
http://mainichi.jp/select/news/20130821k0000m040070000c.html
≪共同通信:2013年8月20日≫
松江市、教育委員に諮らず決定 「はだしのゲン」閲覧制限
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082001001533.html
≪東京新聞:2013年8月20日≫
「ゲン」に大半の校長が高評価 松江市、「悲惨さ伝わる」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082001002404.html
≪東京新聞:2013年8月20日≫
はだしのゲン、閲覧制限必要ない 広島知事
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082001002271.html
≪毎日新聞:2013年 8月20日≫
<はだしのゲン>松江市教委の閲覧制限要請 「広島ではゲンを教材として使用」 広島市の松井市長、強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000008-maiall-life
≪毎日新聞:2013年8月21日≫
<はだしのゲン>閉架措置に下村文科相「問題ない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130821-00000070-mai-soci
≪沖縄タイムス :2013年8月23日≫
社説[はだしのゲン「閉架」]平和考える機会奪うな
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130823-00000008-okinawat-oki
≪東京新聞:2013年8月21日≫
社説 はだしのゲン 彼に平和を教わった
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013082102000169.html
≪毎日新聞:2013年8月20日≫
社説:はだしのゲン 戦争知る貴重な作品だ
http://mainichi.jp/select/news/20130820ddm005070127000c2.html
≪朝日新聞:2013年8月20日≫
(社説)はだしのゲン―閲覧制限はすぐ撤回を
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000004-asahik-soci
≪西日本新聞:2013年08月23日≫
はだしのゲン、なぜ消えた 松江市教委の閲覧制限、割れる賛否
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/34703
≪朝日新聞:2013年8月27日≫
ゲン閲覧制限、日本漫画家協会が意見書 表現規制を懸念
http://www.asahi.com/national/update/0826/OSK201308260233.html
≪朝日新聞:2013年8月24日≫
はだしのゲン「自由に読ませて」 日本被団協も要請
http://www.asahi.com/edu/articles/OSK201308240001.html

※NHKクローズアップ現代【世界をかける"はだしのゲン"】2013年7月30日
http://www.youtube.com/watch?v=cgj0OiK8ef4#at=350
※NHKワールドWAVE 特集まるごと 2013年8月6日
世界が共感「はだしのゲン」
http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2013/08/0806.html

※松江市の「はだしのゲン」閉架問題についての漫画家さんたちのツイート集
http://matome.naver.jp/odai/2137665978160565901

≪朝日新聞:2013年8月6日≫
ゲンは生き続ける 原爆ドーム前の川面に映写
http://www.asahi.com/shimen/articles/OSK201308050234.html
≪山陰中央新報:2013年6月1日≫
「はだしのゲンは分身」 妻が作者への思い語る
http://www.sanin-chuo.co.jp/health/modules/news/article.php?storyid=1213785014

≪中国新聞:2012年12月27日≫
中沢啓治さん「はだしのゲン」に寄せて  広島大大学院准教授 川口隆行
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20121227102416241_ja

※追悼,はだしのゲン,中沢啓治さん_20130212
http://www.youtube.com/watch?v=u5-P_bd-sew


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