ちなみに、登場人物たちと同世代の若いファンだけでなく、20代後半から30代の多くの大人も本作に魅了されているのだが、それは「懐かしい!」と思わせるような要素が多く含まれているから。幼い頃に秘密基地で遊んだ記憶だったり、何かに夢中になって駆け回ったりと、苦い思い出も含め、過ぎ去ってしまった夏休みを思い出し、あるあると思わずうなずきながら見てしまうのだ。さらに、アニメ放送当時から約10年前にヒットしたZONEの名曲「secret base ~君がくれたもの~」が、女性キャラ3人のカバーによってエンディング曲として使用されているのも絶妙な点。第1話のクライマックスからいきなり、学生だった頃を思い返して涙腺を刺激された人は少なくないだろう。