これは「三顧の礼」か「3度目の正直」なのか!?
◎そこは、全館ピンク一色のカオスな館でした(笑)
“蔵の街”栃木市にある『岩下の新生姜ミュージアム』を初訪問してきました。
シャキシャキした食感の生姜の酢漬け商品として人気の「岩下の新生姜」はTVCM等で皆さんもご存じですよね?1987年発売のロングセラーですもんね。
ここはその企業博物館で、入場無料でもあります。
館内には新生姜料理だけを提供するカフェもあり、そこで“全部乗せ”みたいな期間限定ランチプレートを頂いてきましたが、新生姜を豚バラ肉で巻いて焼いたのはサッパリして美味しかったなぁ~。
食事中、横の席に上(髪の毛)から下(スニーカー)まで全身ピンクで固めた男性が出演バンドのリハーサル風景を楽し気に見守っていました。筋金入りの新生姜ファンかと思っていたら、なんと「岩下食品」の社長さんでした(笑)。
◎台風もコロナも乗り越えて・・・。
このミュージアム訪問の目的は大好きな藝能音楽集団のライブ観戦でした。
汎アジア的サウンドのバンド『上々颱風』(シャンシャンタイフーン)のヴォーカリストとして活躍してきた山形県出身の白崎映美さんが、あの東日本大震災後に東北出身のミュージシャンを軸に声掛けして結成した『白崎映美&東北6県ろ~るショー!!』の無料LIVEがあったのです。
『上々颱風』といってもピンと来ない向きの方にはスタジオジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のエンティングテーマ曲『いつでも誰かが』のバンドです。JALの沖縄キャンペーンや生命保険会社のTVCMでも彼らの曲が使われていますから皆さんもきっとどこかで耳にしていると思います。
この会場での過去2回の企画は、ご本人が『上々颱風』出身だけに本物の“台風”をうっかり呼んでしまったり、コロナ禍もあって中止になった経緯がありました。私も2年前の同企画にも観覧希望の申し込みをした記憶があります。
ライブ終盤、館の公式キャラクターの「イワシカちゃん」が乱入したり、ピンク社長もマイクを握って(握らされ?)昭和歌謡「丘を越えて」を歌う(歌わされ?)たりとカオスなライブも一挙にヒートアップ。
無料ライブなのに新曲を披露してくれたりと毎度の熱い大サービスでした。
実は歌姫・白崎映美さんと横浜の伝説的某モーターサイクルクラブとは『上々颱風』の前身である『紅龍&ひまわりシスターズ』の自主製作盤『アジアが一番』(1983年)時代からご縁がありました。横浜だけに寿町の夏祭り等でも接点があったようです。
1998年7月末、そのクラブ主催の西伊豆・黄金崎でのサマーパーティーにも『上々颱風』の姿はありました。
『上々颱風』に寄り添う親和性の高いバイク集団が存在するのです。
お土産は映美さんが本年4月に出版された『あったこほうさ』です。これは彼女が山形新聞に13年、掲載したエッセイを集めたものです。最近はエッセイストとしての才能も発揮されて2018年には日本文藝家協会によるベストエッセイにも選出された1本も収録されています。
この日は仲秋の名月でもあったので、月光を浴びながらの帰路でした。無事是名馬也。いつか路上で。
注)訪問は本年2022年9月10日(土曜)
【参考/訪問先関連】
▼岩下の新生姜ミュージアム(栃木県栃木市本町)
https://shinshoga-museum.com/
≪ライブ名≫「三度目の正直公演!!白崎映美&東北6県ろ~るショー!!の秋祭り」
▼白崎映美公式サイト
http://emishirasaki.com/
▼白崎映美エッセイ集『あったこほうさ』(パルス出版/1650円)
https://emishirasaki.official.ec/items/61107117
▼白崎映美
https://www.facebook.com/emishirasaki
▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
https://www.facebook.com/tohogu6