放課後倶楽部♪
12月27日に出たばかりの本♪
放課後倶楽部
2017年12月31日 07:37
12月27日に出たばかりの本♪
なんとか年賀状も大半は出し終えた気がして、昨日、昼寝(朝寝?)の際にベッドにゴロッと横になって読み始めたのが木村友祐さんの新刊『幸福な水夫』でした。
きちんと正座して読まなければいけない気もしますが、まぁ、友祐さんその辺は怠惰な私故に勘弁してね(笑)。
先日の新宿での某ライヴ会場で終演後に私がトイレを探して階段を上がったり下がったり焦って右往左往する滑稽な姿を見つけた友祐さんがクスッと笑っていたと女房に言われました。
視聴するのにも辟易する年末年始のテレビ番組にうんざりするくらいなら、仕事が休みのこの時期は、この本を読むことの方が私には大切な時間です。
著者ご本人が「装幀を手がけた佐藤亜沙美さん、未來社の編集者、印刷所や製本所の職人の方々が身を削って実現させた、まるで工芸品のような初版限定の特別装本。ぜひご覧ください。」と呟いていた理由が、この本を手に取って初めて理解出来ました。
手作り感ありありの丁寧で凝った装丁でした。納得。殆どアート!
まだ読み始めなので、まったく先の展開は予想も出来ていませんが、背表紙にあった「家族と猫と戦争と」というキーワードが気になります。著者自身も「
家族の話でありながら、過去とこれからの戦争の話にもなりました。」と何処かで語っていましたしね。
この『幸福な水夫』は木村先生が第33回すばる文学賞受賞後の第一作なんだと思います。それだけに今回の読書は読む方も気合が入りますよね。
木村友祐さんの実兄は木村勝一さんといって青森県八戸在住のマルチ芸術家さんで、勝一さんとは趣味のオートバイを通じてのご縁もあり、この兄弟の芯の太さと優しさには圧倒されまくっています(笑)。
今年は八戸の勝一さんのツリーハウスへもご訪問したいなぁ~。
▼『幸福な水夫』木村友祐著(未來社)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601218
※内容紹介
「それにしても、震災前と震災後では、ぼくの書き方はガラリと変わってしまった」。
「幸福な水夫」(2010年発表)、「突風」(2015年発表)の小説2篇と書き下ろしエッセイ「黒丸の眠り、祖父の手紙」を収録。書き方は変わっても、郷里の家族とちいさな命を見つめるまなざしは変わらない。温かな、ときに激しい南部弁の響きに満ちた作品集。
装丁:佐藤亜沙美
挿画:榎本マリコ
※著者について
木村友祐(きむらゆうすけ)
1970年生まれ、青森県八戸市出身。八戸を舞台にした『海猫ツリーハウス』(集英社、2010年)でデビュー。ほかの著書に『聖地Cs』(新潮社、2014年)、『イサの氾濫』(未來社、2016年)、『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社、2016年)がある。2013年、フェスティバル/トーキョー13で初演された演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」(Port Bの高山明氏構成・演出)に参加、東京のアジア系住民の物語を執筆(現在もアプリとなって継続中)。詩人・比較文学者の管啓次郎氏の呼びかけで2014年よりはじまった「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の選考委員もつとめる。
▼FB 木村友祐
https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794
▼『イサの氾濫』木村友祐著: 未來社 2012年(2014年)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
▼『聖地Cs』木村友祐:新潮社 2014年
http://www.shinchosha.co.jp/book/336131/
▼『野良ビトたちの燃え上がる肖像』木村友祐:新潮社 2016年
http://www.shinchosha.co.jp/book/336132/
▼『海猫ツリーハウス』木村友祐:集英社 2009年(2010年)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771333-6&mode=1
▼八戸ブックセンター
【開設1周年記念ギャラリー展】紙から本ができるまで展
https://8book.jp/bookcenter/1250/
▽スローベース
http://slowbase.net/
▽木村勝一FB
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007817821536
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