浜松に竜の形の天使が舞い降りる暴動と自由の名前の熱い夜♪

浜松に竜の形の天使が舞い降りる暴動と自由の名前の熱い夜♪


来週の第2回「やらフェス」の熱狂のステージが終わると、今年最後の浜松の熱狂は間違いなく11月24日の「渋さ知らズ」オーケストラ公演に尽きるだろうな。
なんといっても今回はお客さんも楽器持ち込みが許され、“渋さ”と一緒にユニゾンで「本多工務店のテーマ」を演奏できるわけです。
こんな「世界初」の壮大な試みをやれるのも「音楽の街・浜松」のブラスバンド人口や層の圧倒的な厚さ故の快挙だと思います。

あの曲のイントロは、えらく盛り上がるのよ。
僕らの本能とか原始的な何かに訴えるんだろうね。
ロックそのもののノイジーなギターがムチャ格好良くて、それにプラスが絡んでいくんだけど、誰が経験しても興奮このうえなしの曲なんです。
あのイントロだけで客席は興奮と熱狂の頂点に達するんだよね。
今回の「浜松初のスペシャル企画」の“渋さメンバーと一緒に演奏”は本当にスゴイと思うし、メンバーたちも興奮すれば、次回や次々会の企画として浜松公演が続いていく可能性や、客席から沸き起こるブラスの応酬と一体感でライヴ音源として歴史に残る可能性があると思うな。
肉声の合唱ではないけれど、これも管楽器中心の一種の立派な「シング・アウト」でしょ?(笑)「ブロー・アウト」なんて造語にしてもいいかも(笑)。
理屈を越えて僕は「渋さ」の音と演出が大好きです。
ここまで視覚的にもサウンド的にも楽しませてくれるバンドはいないと思うよ。
前衛的な演劇や新左翼崩れ的な匂いがプンプンするアンダーグラウンドな世界は浜松的には嫌悪されると思ったけれど、浜松市文化振興財団みたいな立派なところが腹括って呼んじゃったってのも拍手喝采だよね。
ステージ上でリーダー(ダンドリスト)の不破大輔さんが咥え煙草で指揮しちゃう可能性があるけれど、それもスモークや炎と一緒の「舞台上の演出」の問題としてクリアーするしかないと思うしね。呼び屋の勇気に敬意を表しませう。

昨年の「やらフェス」の予算は知らないけれど、仮に600万円の資金があったら、俺だったらメインステージ1個を浜松城公園に構えて、野外で無料「渋さ」と浜松ブラスの合戦がメイン企画だよね。
ブラスは“練り歩き”も可能だしね。駅から「渋さ」の代表的で印象的な曲のテーマで練り歩きゃ、一緒に人も「何事か?」と浜松城までゾロゾロついてくるって♪(笑)
ライトアップされた浜松城をバックに篝火たけば、「渋さ」の演劇性と相まって幽玄な世界が浮かびあがると思うしね。
それは立派な「事件」だと思うし、全国的にイベントとしての訴求力もあると思うしね。

どちらかといえば、お行儀の良い気がする浜松のジャズファンや「やらフェス」役員衆には、脳天直撃炸裂の混沌そのもののロックしてるフリージャズは良い起爆剤になるかもなぁ。
昨年の「やらフェス」準備期にも、僕は“お祭りバンド”として呼ぶなら「渋さ知らズ」と全盛期の「上々颱風」の名前は挙げていたつもりだし、“渋さ”に1脈通ずるものとしてルーマニアの世界最速ジプシーブラス「ファンファーレ・チォカリーア」の存在も示して、映画「炎のジプシーブラス」のDVDも寄り合いに持参したことがあったんだけど、「知らないことは興味ない!聴いたことのない音楽には興味ない!」って雰囲気が“上の方”では支配的だったんだよね。
知らない世界を知ろうという強い意識は役員衆からは感じられなかったなぁ~。なんせ、俺が黒のスリムのジーンズに派手なロックTで登場するだけで、「おおっ!」みたいなどよめきが起こるような会議だったんだよね。
僕には普段着とかロックなスタイルだったんだけど、浜松の衆は皆分別も良識もある大人だったから、僕みたいに“ふざけた格好”で会議に出席するような非常識な馬鹿野郎はいなかったんだよね(笑)。

「やらフェス」と、映画「天まで上がれ!!」の東京公開絡みで、東京・下北沢の「北沢音楽祭」実行委員会と浜松側の関係者の会合に何故か呼ばれた時も、下北沢側は大半がライブハウスの店長クラスだったから僕よりもワイルドな風体の方ばかりで、対する浜松側はご挨拶伺いという公式な立場もあって役所丸出しで僕以外は全員が背広ネクタイ姿で、その光景に思わず笑いだしそうになったし、下北沢側の面々も」「浜松の皆さんは、市役所や商工会議所とか観光協会みたいな方なんですね?」と最初は戸惑っていたのをおぼえています。まぁ、そんな場所にラフな格好で乗り込む俺の方が非常識なんだけどね(笑)。
でも、俺はお金もらっているどころか、自分の時間もお金も使って会議に参加しているんだから、服装くらい自由でいたいしね。
そういえば、その時は、僕は「やらフェス」の東京側の代表みたいな曖昧ではあっても、そんな立場で世田谷区の職員もいる前でアピールしたり発言してるんですよね。
今になって思うと大笑いでしょ?(笑)

そういえば、「やらフェス」の寄り合いに、ウケ狙いと洒落でスージー・クアトロの古いLPを持参したら、反応してくれたのはデザイナー氏だけで、お歴々様たちは「何それ?」みたいな感じだったもんな。
ゼネレーション・ギャップを感じたんだよな。
役員衆にとってはカルチャーショック?
でも音楽祭だからね(笑)。

誤解を受けると困るので一言述べておきますが、僕は「やらフェス」は否定なんかしていませんよ(笑)。
期待はあったし、もっと面白くしたかったけれど、力量不足で大した貢献も出来なかったし、充分な事前の議論が尽くせなかった不満とかがあるけれど、東京にいては日常的な責任が持てなかったり等々の複雑な事情が入り組んで実行委員会から脱退しただけで、来週の出演者の皆さんには是非頑張って、僕なんかが出来なかったことで盛り上げていって欲しいと願っています。
僕とは「面白さ」の価値基準が違うのは千差万別、人それぞれの好みや嗜好の違いでしょうがないしね。

【浜松市文化振興財団】http://www.hcf.or.jp/event/shibusa/
【渋さ知らズ】http://plankton.co.jp/shibusa/jp/index.html
【「本多工務店のテーマ】楽譜】http://plankton.co.jp/shibusa/honda.jpg
【「本多工務店のテーマ」映像】
http://jp.youtube.com/watch?v=c_l8RXpYYjA&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=FvZDB7ww4rc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=s_zbh2-tDZw&feature=related


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