最近、骨っぽい雑誌がめっきり減りましたな

週プレやパンチと並ぶオピニオン誌だったMB!
今、読み直してみても刺激的
その昔、≪バイク紳士殿≫って雑誌がありまして
Mr.Bike精神は永遠不滅です。
最近、骨っぽい雑誌がめっきり減りましたな



久しぶりに書斎の本棚から取り出してきて頁を開いてみたのは1982年刊の『バイクはオレの魂だ~50人のライダーたちからの伝言』(渡辺靖彰編著/CBSソニー出版)です。今、改めて読み直してみても刺激的でした。
これは『ミスターバイク』(以下MBと略す)誌が1976年の創刊時から続いてきた人気連載企画「男のジャーナル」の中からピックアップした単行本でした。編者は初代のMB誌の“ボス”渡辺編集長(故人)です。

MB誌のユニークさは、メカとしてのバイクそのものよりも、乗り手である「人」にフォーカスやウエイトを置いた編集方針だった気がします。主人公はあくまで市井のバイク野郎どもだったのです。

この「男のジャーナル」は実に多岐に及ぶ内容でした。バイク論的な哲学、激烈なアジテーション、社会批評、生き様と百騎百色で何でもありでした。
故に、後にそれは≪MB的≫であるか否かという価値判断や文化にまで発展した気がしています。MBは週プレや平凡パンチと並ぶ若者向けオピニオン誌としても支持されていました。それは“不良のブランド”と呼んでも良かった気がします。

バイクジャーナリズムというものが、かつてこの国にも存在したとしたら、それはMB誌が嚆矢だったと思いますし、それを実践した大竹オサムさんのような伝説の編集長もまた存在しました。

そのDNAはWEBミスターバイクや姉妹誌のBG誌、後発のRIDE誌に継承され今尚息づいていると信じたいところです。
念彼観音力疾走。無事是名馬也。いつか路上で。


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この記事へのコメント
近藤編集長までが面白かったように思います。
それからは内容がつまらなくなった?のか買わなくなってしまいましたが…
Posted by dekaichidekaichi at 2019年10月04日 20:03
お初です。僕ら出版業の世界では「雑誌は編集長のもの」って言い方がありまして、良くも悪くも編集長の個性やセンスや知性が反映されるものなのです。そういえばボス近藤さんは原付免許しかないのにバカな企画で奮戦はしていた部類だとは思います。実際には無茶な企画をやりたくても、版元のモーターマガジン社の意向やら、警察当局の顔色も窺わなければならない頃もあったようで、あまり無茶すれば編集長の首が飛んだ時代もあったようで、徐々に飼いならされて大人しくなって、結果的に面白味も失せて、部数も低落という末路だったのかもしれませんね。「ポイント・オブ・ノー・リターン」・・・「キリン」第1章ですね♪こんな時間に仕事から朝帰りなので、仮眠して、女房のゼファーをとりあえず引き取りにでも往ってきます(笑)。部品が揃わず、ずるずると半月も経過したので、ちょいと秋の遊びに出遅れるので車体は未完成ながら慣らし開始かな。
Posted by 放課後倶楽部放課後倶楽部 at 2019年10月05日 06:22
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