祝祭的空間が似合うバンド

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それは「上々颱風(しゃんしゃんたいふ~ん)」でしょう。
僕は、その前身の「坂上紅龍とひまわりシスターズ」からのファン(?)でもあるので、彼らとの接点を考えると30年弱になるのかな?
「渋さ知らズ」がヨーロッパで火がついたように、「上々颱風」もフランスや東南アジアでの評価が高かった気がします。
無国籍のサウンドといってもアジアの大陸的だったり、琉球的だったり、日本的な香りもありますが、僕などは「チャンチキ・ロック」と呼んでいます。

「上々颱風」なんて名前を聞いてもピンと来ない方も、きっと何処かで彼らの音には触れていると思います。
例えば、宮崎アニメの「平成狸合戦ポンポコ」のエンディングで流れる素敵な歌をおぼえていませんか?
そう!「いつでも誰かが」です。あの優しさも「上々颱風」の歌なんです。

「渋さ」がアングラ演劇出身なら、「上々」は横浜のドヤ街・寿でのライヴ等でも有名なサブカルチャー的な匂いがあります。
僕が学生時代に仲間と大学の学生会館前で軍政下で投獄中の金大中氏の救出署名のハンスト活動をしていた時に、ギター1本を手にフラッと応援にやってきてくれたのが坂上紅龍さんでした。そんな気骨のある方です。

このアルバム「上々颱風パラダイス~ライブ!」(2001年)は、1990年から続いていた彼らの野外ライブ「上々颱風祭り」が名称を変更して開催された2000年の音源です。場所は藤沢市のお寺の境内です。変わったところでライヴするのも彼らの特徴のひとつかな?

1997年8月の「上々颱風祭り」を2日間、炎天下のお台場のレインボーステージの会場警備等をMC「ケンタウロス」が仕事として引き受けたことがあり、僕も客席内をケンタウロスの仲間たちと縦横に走り回っていた記憶がありますが、夜は豪雨になって、臨海副都心からのバイクでの港区への脱出は命がけでした(笑)。
道路がいたるところで冠水していた記憶があります。

「上々颱風」にも人気曲はいっぱいありますが、その豪雨の中での「名もなくまぶしくスチャラカに」のシーンは鮮明におぼえています。
ずぶ濡れの客たちが曲にあわせて踊る熱気が湯気になって会場全体を白く覆い尽くしていました。上々では、この曲がラスト近くの一番の盛り上がりかな?

【上々颱風】http://www.shangshang.jp/


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