昨夜(12月27日)のNHK総合での「プロジェクトJAPAN」は放映されたスペシャルドラマ「坂の上の雲」第二部とリンクした内容で興味深く見ていました。
司馬遼太郎史観では、日露戦争は明治日本の「祖国防衛戦争」的な性格として語られていますが、そこには当時の列強(帝国主義国)の植民地政策や市場確保といった思惑が複雑に入り組んでいることに昨夜の番組で改めてお勉強させてもらいました♪
長編小説「坂の上の雲」は史実に基づいたお話というだけに、「どこまでが史実で、どの部分が創作よ?」と時々考え込んじゃいますけどね。(-“-)
昨夜のドキュメンタリーは最新の資料を駆使しているだけに思わぬ発見もありました。
それは日露開戦一ヶ月前くらいにロシア側から持ちかけられた「日露同盟」の案でした。
そこでは、この戦争が両国にとって不利益であると説いていました。
日露戦争の背後ではドイツもドイツの思惑があり、イギリスは日英同盟もあり、ロシアはフランスと同盟していたり、アメリカはアメリカで戦後を睨んで巨大な市場として満州の利権を狙っていた節もあったみたいですしね。
もっとも、東京に届いていた筈の「日露同盟」の持ちかけが当時の日本国内でどう扱われ、議論されたかは未だに謎なんだそうです。
ドラマ「坂の上の雲」を考える場合…
①実際の史実はどうだったのか?(当事者や公文書等の文献からの確認作業)
②司馬遼太郎はそれをどう表現したのか?
③NHKはそれをどうドラマ化するのだろうか?
なんて眼差しはどうしても必要なんだとは思います。
その辺はキチッと分けて捉えないといけない気もしますが、問題は僕には判断出来る歴史的知識もないってことです(笑)。
有能な若者たちの立身出世の物語や英雄談だけじゃちと困りますしね。
なぁ~んて面倒な能書きは垂れていても、今年の正月に横須賀までドライヴして「三笠」に乗ってはしゃいでいたのは…私です(笑)。
だってね、「日本海海戦」の軍記物を最初に読んだのは小学生の時なのよ。
愛国少年だった(?)子供ですから、正に血沸き肉躍る興奮をおぼえたものです。
東洋の小国だった我が国が、当時世界最強を誇ったバルチック艦隊に挑んで圧勝勝したってストーリーなんですから、そりゃ子供心には興奮するわな(笑)。
横須賀の三笠公園だって上京してからバイクで何度も見学に出かけたりしたもんな。
【NHK「プロジェクトJAPAN」…第〇次世界大戦】
http://www.nhk.or.jp/japan/pjyotei/prg_101227_4.html
【記念艦「三笠」(横須賀)】
http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/
【「戦艦三笠ミュージアム(オープンロケセット)」石川県加賀市】
http://www.ngg2009.jp/mikasa/
【戦艦三笠】
http://www.jacar.go.jp/special/contents/p04/contents03.html
【『坂の上の雲』と司馬遼太郎…文藝春秋臨時増刊号】
http://www.bunshun.co.jp/mag/extra/sakanoue/0912.htm