「渋さ知らズ」アングラ機関説証明の本領発揮アルバム発売!(笑)

「渋さ知らズ」アングラ機関説証明の本領発揮アルバム発売!(笑)

天衣無縫なフリージャズ集団「渋さ知らズ」オーケストラを率いる段取りスト(?)の不破大輔さんのニューアルバムに関するインビュー発見♪
不破さん自身がありとあらゆる音楽的な刺激を受けているのは「渋さ」の音楽からもわかりますし、「渋さ」に昭和歌謡の色があるのも理解出来ますしね。
う~ん、早く聴きたい♪

≪出典≫タワーレコード オンラインNEWS 2012年11月14日[ interview ]
特定のジャンルやカテゴリーに収まりきらないカオス的な音世界を作り出す怒涛の音楽集団、渋さ知らズ。白塗りの前衛舞踏家やダンサーなどを擁して大編成で行われるライヴはいつも素敵なハプニングに満ちていて、観る者をトリコにしてしまう魅力がある。
そんな、いまや世界からも注目される存在となった彼らの新作『渋彩歌謡大全』は、なんと〈歌謡曲〉の名曲をカヴァーした作品だ。もともと渋さの音楽のエッセンスの一部にもなっている歌謡曲にじっくり向き合うということで、そんじょそこらのカヴァー集とは違うものになっているだろうと予測はついてはいたものの、実際にドープな世界が広がるとんでもないアルバムに仕上がっており、ビックリ仰天、有頂天。フィーチャリングのヴォーカリストも、一風変わったスゴイ面々ばかりが揃っている。そんな本作について、渋さを率いる〈ダンドリスト〉の不破大輔に話を訊いた。

INTERVIEW(1)――地が出ちゃった
http://tower.jp/article/interview/2012/11/07/b650-shibusashirazu

――初のカヴァー・アルバムということですが。
「本当はビートルズとかのカヴァーをやろうと思っていたんですけど、全然違うことになってしまいまして。芳垣安洋さんがやっているオルケスタ・リヴレのような60年代の趣味の良いポピュラー・ミュージックの世界をやろうとも考えてたんですが、地が出ちゃって、結局はアングラな感じになっちゃいました(笑)」
――でも、クドさといい、まさに期待通りの仕上がりで。
「お恥ずかしい限りで(笑)」
――それにしても参加者が豪華ですね。このなかで初顔合わせになる方っていたんですか?
「坂本美雨ちゃんがそうです。僕は子供の頃、お母様のライヴをよく観に行ってたので、〈ワ~イ!〉って気持ちでしたね。美雨ちゃんは大駱駝艦とか好きだったらしく、ウチのダンサーのこともよく知っていて、ワークショップにも行ったことがある、なんて話してました。このアルバムはドス黒い面々ばかりが揃っているので、彼女の存在がなかったらいったいどうなっていたんだろうって思いますよ。ハハハ!」
――どす黒い(笑)! 曲順で言うと、遠藤ミチロウさんと三上寛さんに挟まれているという、すごい流れ(笑)。
「とんでもないサンドイッチ状態ですよね(笑)」
――昭和歌謡がズラリと並んでいますが、なかにはYEN TOWN BANDの“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”なんて90年代の曲もあったりする。そういえば、今年の〈フジロック〉ではCharaさんとの共演が話題になりましたね。
「ベースのKenKen君がCharaさんを連れてきていて。まず一回僕らだけでやって、Charaさんがやっている同じキーですよ、と言っておいて……」
――で、アンコールで彼女が登場して“Swallowtail Butterfly ~あいのうた〜”を歌ったという。
「そう。ただその頃、僕は泥酔していてよく憶えてないんですよ(笑)。たぶん楽屋に彼女がいて、〈いっしょに行こうよ!〉とか何か言ってやっちゃったんだと思います」
――彼女はどんな反応でした?
「だから、泥酔していたから憶えてないんですよ(笑)。でもカッコ良かったですね。感動したことだけはちゃんと憶えてる」

INTERVIEW(2)――すべてが大衆音楽
http://tower.jp/article/interview/2012/11/07/b650-shibusashirazu/b650_01

――今回の選曲ですが、ただただ素晴らしいの一言です。
「“RYDEEN”や“君は答えよ”以外は、ライヴでもやっていない初めての曲ばかりで。西田佐知子さんの“恋は夢いろ”を知っている人なんて日本にもほとんどいないでしょう。20年ぐらい前から好きでね。“夜霧のむこうに”というシングルのB面曲なんですよ。京都に〈ろくでなし〉ってジャズ喫茶があって、そこのマスターにシングルをもらったんです。で、(今回この曲を歌った)渚ようこさんとはライヴで対バンしたり参加してもらったりしてたんですが、あの方の声がこの曲にとても合うなぁと思っていて。先ほども言いましたが、オルケスタ・リヴレは趣味のいいママさんが集うようなショップに似合うけど、僕らのアルバムは新宿ゴールデン街とかそういった匂いのする場所に置いてもらうのがお似合いですよね(笑)」
――そうしたら大ヒット間違いないですね(笑)。
「最初ね、昔の演歌のアルバムみたいに美人画を使ったジャケットにしたかったんですよ。キレイなお嬢さんが和服を着て、シナを作っているような感じ。例えば、〈藤あや子さんを使ったジャケットなんてどうかな?〉って制作担当に言ったんですけど、〈チッ〉って言われて終わってしまいました(笑)。演歌ファンが間違って手を伸ばしてしまったらいいなぁとか考えていたのに」
――(笑)。選曲の話に戻りますけど、ミルトン・ナシメントの曲を〈歌謡曲〉として採り上げているのが興味深いです。
「日本語で言ってしまうと歌謡曲ですが、ポピュラー・ミュージックですよね。大衆音楽としてね」
――それはYMOの“RYDEEN”も同様に。
「僕らが“RYDEEN”を初めて演奏したのは14、5年前なんですが、その後、中野を歩いていたときに偶然、警察の音楽隊があの曲を〈タッタッタ~♪〉ってやっているのを見掛けて、〈僕らと同じアプローチでやってる!〉って思ったことがありまして」
――“Ponta De Areia”も“RYDEEN”もオリエンタルなメロディーを持ってますよね。
「“Ponta De Areia”なんて烏龍茶のCMで使われている曲みたいでしょう。ぜひ使ってもらいたい(笑)。でも、ミルトン・ナシメントの歌なんて、聴くと実に土着的な感じがするし、芯の部分はそう遠くないなと思っているんですけど」
――この2曲の存在がアルバムの多様性を生んでいることは間違いない。
「いやいや、あっちこっち彷徨っているような感じなんですよ(笑)」
――そして最後は『薔薇門』の“君は答えよ”へと辿り着く流れが実に痛快で。
「まぁ、この曲はいまの時代に合ってるかしら、と思いまして。〈3.11〉の後のマスコミやメディアとか、政府や権力のあり方とか、いったいどうなのかと考えるとあの歌詞が非常にね……。最初は(遠藤)ミチロウさんに頭脳警察の“銃をとれ”や“さようなら世界夫人よ”などを歌ってもらうのもいいかなと思っていたんですが、ミチロウさんは三上寛ちゃんの“夢は夜ひらく”がいいってことで。ちなみに“黒い花びら”を寛ちゃんに歌ってもらうのは僕のリクエストだった。水原弘や小林旭って彼にとっての青春だったと思うから、きっと一発でイケるんじゃないかしら?と思って。実際、カッコ良かったなぁ。日活映画のスターみたいで。寛ちゃんは寛ちゃんなんだけど、あの歌を歌っているときに彼の頭のなかで描かれていたであろう〈無意識過剰〉がブワーッと出ていて、サスガだなと」
――“黒い花びら”に“黄昏のビギン”と水原弘の曲が2曲取り上げられていますが。
「作詞・永六輔、作曲・中村八大のチームでいうと、北島三郎の“帰ろかな”も合わせて3曲になるんですよね。やっぱり彼らの曲はすごいなあと思って」
――あっそうか。しかし今回は郷愁を掻き立てる演奏が多くって、そこがすごくいいなあと思いまして。特にSandiiさんが歌う“黄昏のビギン”なんてもう……。
「あれね~、僕も感動しちゃってね。実は僕だけのテイクを持ってるんですよ。間奏のアドリブで、彼女が鼻歌で〈フフフン♪〉って歌っているのを、エンジニアに〈消さないでください!〉って頼んでね。そのテイクをもらって、自宅のパソコンに入れてあるという(笑)。ウチの鬼頭哲がアレンジをやっているんですが、素晴らしい仕上がりになりましたね」
――“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”なんて、僕には鎮魂歌のように響いてグッときちゃいました。
「なるほど、レクイエムか……。新しい魅力を引き出してもらったな。とっても好きな曲なんですよ」
――歌謡曲というと、どうしてもノスタルジーとセットになっちゃう傾向があると思うんですが、若いリスナーには、果たしてこの音楽がどう受け止められるのかと思って。
「かつてフェダインというバンドをやっていたとき、金髪のボーヤの子がいて、彼に北島三郎を聴かせたら、〈声のビブラートが独特〉って言ったんですよ。僕らも40年代のシカゴ・ブルースとかマヘリア・ジャクソンとか聴いたとき、〈ちょっとヘンだな〉って違和感を持ちましたよね。もともと演歌って、浪曲や民謡とジャズやいろんなポピュラー・ミュージックが合体して出来たと思うんですよ。かつて三波春夫さんのような浪曲師たちが歌謡曲の世界にやってきた頃って、僕らがマヘリア・ジャクソンを初めて耳にしたときのようにみんな違和感を抱いたんじゃないかと。ま、若い人に新しく聴こえるのか、古臭く聴こえるのか、耳が違いすぎるからわからないな。僕にはフツーに聴こえるけど、〈何じゃコレ!?〉ってふうに快感になるのかもしれないし」

INTERVIEW(3)――歌謡曲の無国籍感
http://tower.jp/article/interview/2012/11/07/b650-shibusashirazu/b650_02

――不破さんとしては、このアルバムを作ってみて、新たに歌謡曲の魅力を見つけたりしました?
「再認識できたかな、って感じですかね。言葉とメロディーがちょうどいい塩梅になっていて、よく作られた歌ばかりだなあと。僕ね、“帰ろかな”って世界でもっとも早いルーツ・レゲエの曲だと思うんですけど(笑)。ボブ・マーリーがジャマイカでまだスカをやってる頃に作られた歌ですよ。イントロは(ジョン・)コルトレーンのようだし、サブちゃんの歌声は真っ黒だし(笑)。コード進行にファンクの一発感みたいなのがあったりして、当時もものすごくモダンだったと思いますよ。八大さんが書かれた書籍を読んだら、NYに何か月か滞在した際、ヴィレッジ・ヴァンガードかファイヴ・スポットかにオーネット・コールマンがハウス・バンドで入っていて、彼はずっと観に行ってたんですって。あまりにおもしろいから乱入してピアノを弾いたらしくて。なぜかわからないけど、フリー・ジャズがおもしろかったって書いてましたよ。いい話だなぁと」
――ところで不破さんの歌謡曲観に影響を与えた曲って何になるんでしょう?
「〈トルコ行進曲〉とか〈エリーゼのために〉ですかね。昔、ステレオを買ったときに付いてきたテスト・レコードにそういう曲が入っていて、よく聴いていたんです。で、ああいうメロディーがザ・ピーナッツの曲にリンクしたんですよね。クレージーキャッツがTVでコントのネタで使ってたりしてね。小学生ぐらいになると山本リンダとか森山加代子の曲を歌ったりしてました。〈あなたに抱かれて私は蝶になる~♪〉って歌ってたら、〈そんな歌、歌っちゃいけません!〉って親に叩かれたりしてね。何でなのか気が付くまでにすごく時間がかかりましたが(笑)」
――かつての歌謡曲の魅力には、無国籍感ってものがありましたよね。
「そうなんですよね。戦後は、アメリカだけでなくイタリアやフランスのメロディーもたくさん入ってきたわけで、いろんな国に憧れるようにいろんなタイプのメロディーを使った歌謡曲が作られていましたよね。あと、怪獣映画の音楽ね。伊福部昭の音楽なんて無国籍感のカタマリのようなものですもんね」
――インファント島(モスラが生息していた島)の儀式で使われる音楽とか(笑)。
そうそう(笑)。〈いったいどこにあるんだよ、その島は?〉って。そのへんとかがゴッチャになりながらこのアルバムのような世界が形成されてきたわけです、ハイ」
――なるほど。まさにそういう歴史の結晶のような作品に仕上がっていますね。
なんだな、って思ったな。いろいろ話をしていたら、連想ゲームのようにあちこちから記憶が甦ってきて。そんなに知っているわけじゃないんですけど、たぶん好きなんだな、って自覚しちゃった」
――ほんと、個人的には若いリスナーがどんな反応示すのか、楽しみで楽しみで。
「〈やめてくれ!〉って声も出てきそうですけどね(笑)。〈悔しかったら、聴いてみろ!〉って感じなんですよね」
――ハハハ、いいですね!
「〈これでも喰らえ!〉ってね(笑)」


★[SPOT]渋さ知らズ「渋彩歌謡大全」2012.11.7onsale http://www.youtube.com/watch?v=xkXvAZRhQbs
★[フル] 渋さ知らズ「一週間」 (11/7発売「渋彩歌謡大全」より)
http://www.youtube.com/watch?v=Uz6_vKv1wmg&feature=relmfu

※徳間ジャパン「渋さ知らズ」 http://www.tkma.co.jp/j_pop/shibusa/
※「渋さ知らズ」公式サイト http://shibusa.net/

2012年、フジロックの歴史に伝説をまた一つ刻んだあの "渋さ知らズ " 初となる注目のカバーアルバム!!
フィーチャリング・ヴォーカリストには遠藤ミチロウ、三上寛、渚ようこ、Sandii、坂本美雨の他、ジャンルを超えた超個性的アーティストが参加。

◆渋さ知らズ「渋彩歌謡大全」(しぶさいかようたいぜん)
2012/11/07 発売 CD TKCA-73836 3,000円(税込)

1. 帰ろかな *vocal: 泉邦宏 (オリジナルアーティスト: 北島三郎)
2. 一週間 *vocal: 渡部真一 (ロシア民謡)
3. 恋は夢いろ *vocal: 渚ようこ (オリジナル・アーティスト: 西田佐知子)
4. Swallowtail Butterfly~あいのうた~ *instrumental (オリジナル・アーティスト: YEN TOWN BAND)
5. 黄昏のビギン *vocal: Sandii (オリジナル・アーティスト: 水原弘)
6. RYDEEN *instrumental (オリジナル・アーティスト: Yellow Magic Orchestra)
7. 夢は夜ひらく *vocal: 遠藤ミチロウ (オリジナル・アーティスト: 三上寛)
8. 渡 *vocal: 坂本美雨 (オリジナル・アーティスト: 渋さ知らズ)
9. 黒い花びら *vocal: 三上寛
10. 悪漢 *vocal: Keyco (オリジナル・アーティスト: 渋さ知らズ)
11. Ponta De Areia *instrumental (オリジナル・アーティスト: Wayne Shorter)
12. 君は答えよ *vocal: 渡部真一 (オリジナル・アーティスト: J・A・シーザー / 東郷健)

[プロフィール]
1989年、バンド・マスターの不破大輔を中心に結成。ジャズやロック、ラテン、ポップス、フォーク、演歌などさまざまなルーツが混在する、日本が世界に誇るジャズ・バン¬ド。それに加え、舞踊や美術、映像、照明、音響など表現手段が渾然一体となった同時多発的な「イベント」ステージ上が連続し、観客を熱狂させていくことから、祝祭的なバン¬ドとも評される。これまでに、アルバム15枚、シングル2枚、7枚のライブ映像作品をリリース。1998年からはグラストンベリー(英)、メールス(独)、ロッチェッラ(¬伊)、ナント(仏)、ケベック(加)をはじめ海外のステージにも立つ機会が多く、現地では高評価を獲得。フジロックへは今年度7度目の出演を果たした。

※渋さ知らズ & Chara @fujirock festival 2012
http://www.youtube.com/watch?v=IaVsldxBmWs&feature=related


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