待ち焦がれた「初恋」!(笑)

待ち焦がれた「初恋」!(笑)


やっとDVD化された感のある作品がロシアの文豪ツルゲーネフ原作の1970年作品のコレ♪
気がつかなかったけど今年の正月にポニーキャニオンから3990円でDVDリリースされていたようです。
トルストイやドストエーフスキーといった後のロシア大文豪に比較するとアカデミックな意味では研究対象としての評価は低い作家のようですが、彼らに比べるとあまり深刻だったり憂鬱ではないのでホッとできるだけ僕が読むには楽です。そもそも短編ですしね。
「初恋」なんてタイトルの映画も歌も腐るほどあると思うけれど、日本へラルド映画提供で公開(日本公開年は???)された同作品は映像美的にも内容的にも秀作だったと思うんだよな。

いまさら笑っちゃう話なんですが、実は僕も映画そのものは観ていなかったんです。
活字に飢えていた僕が姉の書棚から角川文庫(小沼文彦訳)の原作を中学時代に失敬した可能性が大なんです。小説を手にした動機にしても思春期真っ盛りの中学生の頃だったと思うから「初恋」なんてドキドキしちゃいそうなタイトルや装丁(表紙の写真ネ!)に惹かれてだったと思いますしね(苦笑)。
「映画は原作を超えられるか?」という永遠の命題はあるけれど、北欧あたりをロケ地にした
木漏れ日の差す郊外の映像の評判は知っていたらしく「機会があれば一度ジックリと観賞したいな」と思い続け30数年…気の長い話です。主演のフランス人女優ドミニク・サンダは映画公開時はギリギリ10代だったと思いますが、実生活では16才で結婚して2年で離婚というかなり早熟なお方だけに映画のスチールでも“妖艶”そのものでした。彼女が表紙の雑誌「スクリーン」も家にあった記憶がありますが、「なんか四角い顔の女優さんだなぁ〜」という的外れな印象でした。

ストーリーや結末は「彼女は僕の■■■■だった…」で簡単に言い表せてしまうから伏せておきますが、
この「■■■■」の部分が単純に「初恋の人」なら問題ないんだけどね(苦笑)。
原作は1860年だから今から150年近く前なんだよね。でも男女の色恋ごとや多感な思春期って普遍性を持つ名作っていつまでも色褪せないよね。原作も何年か前に新潮文庫(神西清訳)で買い直して読んだ記憶があります。この作品で連想しちゃうのが来生たかおの「赤毛の隣人」って曲の歌詞なんだよね。
1978年の浪人中にこの曲をラジオで知り「おっ!?」となり、来生作品が好きになりました。
作詩家の来生悦子さんはきっとツルゲーネフの「初恋」を読んでインスピレーションを掻き立てたんじゃ
ないのかなぁ?(勝手な想像ですが…)

部長K:「村下孝蔵の“初恋”もまた練習するかね?」
部員N:「せっかく連習した曲だもんね」
部長K:「浜田省吾やaikoの“初恋”も悪くないけど、宇多田ヒカルの“First Love”は名曲だよな。
    なんとか挑戦したいよな」
部員N:「部長ってそんな高度なテクありましたっけ?」
部長K:「いいのいいの、俺は手抜き得意だからルート音だけ時々ボ〜ンと弾いていれば、それ風には聞こえる
    からよっ!」
部長N:「部長って向上心とかないんですか?」
部長K:「あのね、無くはないけど無理なことは逆立ちしても無理なのっ!」

待ち焦がれた「初恋」!(笑)


写真は渋谷のタワーレコード。夕方、仕事も適当に会社をコソッと抜け出して物色に出かけてきました。
 ビル全体がCDショップなんだからお目当ての作品に行き当たる確率が高いので活用しています。
 こんな大型店があるってことは都会って文化的情報には恵まれてるよね。ヤマハの鍛冶町店が改築の際に
「きっと高層化してCDや楽譜の売り場面積も格段に広がって…」と期待したらアレだもんね(笑)。

 最近はネットで書籍もCDもDVDも買えるらしい(時代に遅れているからワシは買ったことはないが…)、
 コンビニでも書籍の取り寄せができるくらいに便利らしいよね。
 でも、書店やCDショップの棚を探していて思いがけない作品に遭遇したりする醍醐味や楽しさって
個人的には捨て難い魅力もあるんだよね。探していた品物に出会えて手にとった時の興奮とかね。この日も実はルーマニアのジプシーブラス「ファンファーレ・
チォカリーア」の4枚目のアルバム探しが目的のタワレコ訪問だったんですが、4枚目を飛び越えて実は5枚目のアルバム
が既に本年4月にリリースされている事実を知らされたり、前述の映画「初恋」にも出会ったわけなんです。


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