裸の歌?BE YOURSELF BE REAL

裸の歌?BE YOURSELF BE REAL


随分と長いこと車のダッシュボードに放置していたせいで日焼けしてジャケットが半分変色しちゃった1枚はアル・ク−パーの「赤心の歌」(1972年)です。
捨て曲のない名盤的アルバムのひとつだと思います。
コンセプト・アルバム的な考え方をすれば、アルバム「赤心の歌」の基調テーマである1曲目の「自分自身でありなさい」の“ありのままの自分でありなさい”とピアノで優しく語りかけてくる歌詞内容は、“なるがままに生きなさい”と語りかけるビートルズの「レット・イット・ビー」を僕には想起させてくれました。2曲目のスリル・イズ・ゴーンみたいなブルージーな「時の流れるごとく」、3曲目の都会的な臭いのするラヴソング「ジョリ−」とアルバム冒頭から“僕的にはいい感じ”なアルバムです。
9曲目の「君はどこへ…」もファンキーなのに切なくていいしね。
ラストを飾る「人生は不公平」は、前の「君はどこへ…」が歓喜の歌ならば、一転して「えっ!?」みたいな、やるせない内容の曲になっているのも面白いんだよな。

こういった渋いアルバムはシングル・ヒットチャートばかり追いかけていた中学生の頃は見向きどころか存在も知らなかったもんな(苦笑)。
そういえば、どこかのブログでベストアルバムを名盤として取り上げていたのを見かけたことがあったけれど、「ベストアルバムを『名盤』と言うには無理があるというか…それは音楽的にも日本語的にも正しいのか?」とか思っちゃいました(笑)。ベストアルバムは聴きやすいし、ヒット曲満載連発でご機嫌だし、お得だから僕もついつい手を出しちゃうけど、それを歴史的「名盤」と評価して呼ぶには、ちと抵抗あるよな。

アル・ク−パーといえば、ボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」(1965年)の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」でイントロで印象的なオルガンを弾いていた人ってことだけでも歴史に名前を刻んじゃったお方ですよね。
ブラス・ロックの先達として「ブラッド・スウェット&ティアーズ」を結成したり、マイク・ブルームフィールドとスティーヴ・スティルスとのセッションによるスーパー・セッション・ブームに火をつけたり、サザン・ロックの「レーナード・スキナード」を世に送り出したりと幅広の大活躍をしていましたよね。

【AL KOOPER】http://www.alkooper.com/
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/ALKOOPER/


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