天竜の隠れたバイク立ち寄りスポット「おやじ達の秘密基地」存続危機!?

天竜の隠れたバイク立ち寄りスポット「おやじ達の秘密基地」存続危機!?

「秘密基地」や「秘密基地ごっこ」という遊びは、世代を越えて何か郷愁を誘う響きがあるのではないでしょうか?
大都市への過渡な一極集中や少子化傾向の流れで、地方の人口流出による過疎化で、廃校になる小中学校も今後ますます増加すると思われます。
そんな廃校になった学校は今後は地域のコミュニティーセンターとしての核や場として生き延びていくとかないとも思います。

そんな小学校跡地で運営されている浜松市天竜区の『おやじ達の秘密基地』の昨年末の新聞記事を地元サイトで発見しました。
「40歳以上限定」来館条件とか、バイクに特化したスポットではありませんが、昭和世代のバイク乗りにとっては懐かしさをおぼえる数々のレアな代物があるのではないでしょうか?

場所は天竜川上流の秋葉ダム近くなので自然豊かな土地ですからお近くにバイクでツーリングにお出かけの際は立ち寄りスポットのひとつに組み入れてみるのも楽しいかもですよ。
本年3月中旬には浜名湖で「カワサキコーヒーブレイクミーティング(KCBM)2018in浜松」も開催なので、ついでにちょっと足を延ばしてという向きの方にもお薦めかな?(笑)
実際、バイク乗りの皆さんもよく訪れている様子なのはブログからも拝見できます。「地獄坂」って興味が湧きますよね(笑)。

浜松市は言うまでもなくホンダ、ヤマハ、スズキのバイク3メーカーを擁する土地ですし、行政側も「バイクのふるさと浜松」なんてキャンペーンを大々的に謳っているくらいですから、こういった民間のちょっとバイクとも絡む頑張っている方や施設にも援助の手を向けて欲しいところですよね。
「秘密基地」という言葉に思わず文学的アニメ「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)」を連想した私でした(笑)。

天竜の隠れたバイク立ち寄りスポット「おやじ達の秘密基地」存続危機!?


≪出典≫中日新聞 2017年12月27日
懐かしい昭和「基地」 龍山の旧校舎で運営
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20171227/CK2017122702000109.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/photo-news/CK2018010602100100.html

◆シニア 憩いの場に
 平成の終わりが近づく中、昭和の高度成長期に親しまれた生活品を残す場所が浜松市天竜区龍山町の旧龍山第一小学校・幼稚園の中にある。その名は「おやじ達の秘密基地」。シニア世代に懐かしい時代を思い出して元気になってもらい、認知症予防にもつなげたいと中区の男性が運営に奮闘している。
 秋葉ダム西側の坂の上に二〇一四年に閉校した校舎はたたずむ。改装した部屋には一九七〇年式の「マツダ・キャロル」。棚にメンコや菓子のおまけのミニカー、黒電話などが並ぶ。運営する佐藤晃さん(58)は、壁に飾った天地真理さんのレコードを指さし「当時の人気は今のアイドルと比べられないほどでしたよ」と話す。閉校した校舎を個人で借りるのは全国でも珍しく、「人生をかけよう」と自営業をやめ、二年前に始めた。

 訪れた年配者から古い品を飾ってほしいと寄贈や貸し出しが相次ぎ、展示は倍以上に増えた。真空管ラジオもそのひとつ。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、ヒロインのおじが乗っていたホンダ製の希少なバイク「ポートカブ」も加わった。
 内部は充実したが運営は厳しい。以前は市に年間賃料二十万円を支払った。高齢者事業として認められ本年度から無償になったが、光熱費や浄化槽管理費などは自腹を切る。開館は土日祝日のみで、来館は月平均二十人程度。山あいの分かりづらい立地が難点で、たどり着けない人も少なくない。
 三年前まで自動車販売業に携わり、愛好する古い車を店先に飾っていた。年配が懐かしむ姿を見て展示品として残し、居場所づくりにつなげたいと考えた。市に企画を提案し、関心を持った職員が閉校一覧表をつくってくれた。縁はないが豊かな自然の中にある校舎に目を付けた。「よそ者」が母校を使うのを懸念する住民の声もあったが、過疎化で全学校が姿を消した龍山の校舎を選んだことに感謝する出身者もいた。

 生活不安で運営に危機感を募らすが、踏みとどまる理由がある。年配の男性が展示に触れて生き生きする姿を見ることだ。北区の七十代男性はぜんまい式の柱時計が動かないのを気に掛け、無償で直してくれた。いまは十台が「ボーン、ボーン」と和音を響かせる。
 支援者も増え、チラシや会員制交流サイト(SNS)で情報発信してくれる。十一月に往年のバイクを集めたイベントを初めて校庭で開き、市内や静岡、愛知県豊橋市などから三十人余が駆け付けた。佐藤さんは「高齢化は止まらない。憩いの場が必要で、もっと増えないと」と決意を語る。昭和歌謡の音楽イベントも開きたい考えだ。
 入館は土日祝日で対象は四十歳以上(四十歳以上との同伴者は可)。年末年始は三十日と一月三日のみ開館する。入館料三百円(四十~五十九歳は四百円)。問い合わせは佐藤さん=電090(■■■■)■■■■=へ。(島将之、写真も)

▼『おやじ達の秘密基地』 浜松市天竜区龍山町大嶺565-3
http://maxim3795.hamazo.tv/
https://www.iiranavi.net/shop/shop.shtml?s=1478

▼浜松市天竜区観光協会等観光スポット
http://tenryu-daisuki.com/
https://www.jalan.net/kankou/cit_221370000/
http://hamamatsu-daisuki.net/search/area/are-tenryu/
▼秋葉ダム 静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉字時並435-9
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1163

▼カワサキコーヒーブレイクミーティング2018
http://www.kawasaki1ban.com/kcbm
https://response.jp/article/2017/12/19/303915.html
http://kininarubikenews.com/archives/12740


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この記事へのコメント
おやじ達の秘密基地を紹介してくださり、ありがとうございます。

館長の佐藤氏は「この春までが浜松行政との勝負」と言っています。

観光課が配布するバイクのツーリングマップに基地を載せてくれと氏が頼んだら・・・

「基地前の坂道で落ち葉を踏んでバイクが転倒したら責任が取れない」と言われたそうです。

どこがバイクのふるさと?・・・泣けてしまいます。
Posted by sundancesundance at 2018年01月24日 18:40
サンダンスさんのブログを拝見してのアップです(笑)。
館長の佐藤さんが58歳とは僕も同じ歳なので体験してきた時代は同じなんだろうなという共感やその熱意にしみじみ感動したり、詳しい事情はわからないまでも行政の冷たさというか紋切り型のお役所的な対応には抵抗を感じますよね。

えっ、観光課発行のツーリングマップなんてあったんですか。知らなかった。帰省したら、かっぱらってこようっと(笑)。

先日、「バイクのふるさと浜松」サイトを取り仕切ると思われる浜松市産業部産業振興課にメールで情報提供しながら、3月に浜名湖でカワサキバイクマガジンのコーヒーブレイクミーテイングが開催される予定なので数千人は参加者が予想されるから、便乗して行政や観光協会も浜松エリアの観光誘致やアピールでチラシとか配布はいかがですか?とりあえず今回は視察だけでも行ってみたらみたいな提案はしてみましたが返信はありませんでした(笑)。ホンダ等の地元3メーカーに対する遠慮とかもあるとは思うけど、「情報提供ありがとう」の一言もお役所からは本日に至るまで皆無です(笑)。
Posted by 放課後倶楽部放課後倶楽部 at 2018年01月24日 22:47
▼バイクのふるさと浜松 ツーリングマップ
http://www.bike-furusato.net/touring/event/turingmap.html
www.bike-furusato.net/images/552.pdf
http://www.bike-furusato.net/images/553.pdf

浜松エリアのツーリングマップ発見しました。お騒がせしました。
Posted by 放課後倶楽部放課後倶楽部 at 2018年01月24日 23:50
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