まずこの衝撃的な映像をご覧ください。
昨年6月のフランス・パリ環状線を埋め尽くすバイク乗りのデモ映像です。
その参加者は3万とも3万5千人と言われています。
※Manifestation Moto Paris du 18 Juin 2011 - 11 FFMC
http://www.youtube.com/watch?v=EEP35DIPJJs
このバイクデモを呼び掛けたのは「FFMC(la Federation francaise des motards en colere)」
http://www.ffmc.asso.fr/
という1980年1月結成の団体で、直訳すれば「怒れるライダーのフランス連盟」みたいな名称で、僕たちは1980年代半ばに彼らのことを有力で有効な圧力団体のひとつとして注目していました。
僕たちはというと、不当に高すぎる2輪車の高速道路料金の是正を求めて当時(1984年)結成した「バイク差別と闘うライディングハイ連絡会」(通称RIDING HIGH)のことです。
当時、2人乗りも出来ないバイクの料金は普通車枠でしたから普通乗用車どころか29人乗りのマイクロバスと同一料金でした。
これを不当に払いすぎた料金の返還を求める全国のバイク乗りによる集団訴訟で世に問い、料金体系を変えようという運動でした。
その頃、バイク雑誌で見かけた記事にFFMCのデモ写真がありました。
恐らくバイクの税金値上げかなんかで抗議のために全国各地からパリに向かうバイク乗りたちの写真でした。
さすが市民革命の歴史と民主主義の伝統のあるフランスです。
何かあれば市民が「パリへ!」と押しかけるのが自然なことなんでしょうね。
ライディングハイも原告団集めの訴訟準備過程で東名高速を順法闘争として数百台のバイクで集団走行も実現しています。当時はバイクの制限速度は80キロと車より20キロも低く設定されていたので「集団ツーリング」と称して千鳥走行で牧の原SAまで走った記憶があります。
その運動過程で実は日本初のバイクデモも勝ち取っています。
それまでも練馬区のバイク屋さんを拠点にした「二輪を考える会」によるバイクデモの試み等もありましたが徹底的に警察に妨害されて実現を見ることはありませんでした。彼らが徒歩で雨の中をヘルメットを被ってプラカードを手にデモする写真を見たことがあります。それが精一杯の抵抗でした。
しかし1985年10月13日にライディングハイは「10月1日の高速料金値上げに抗議する10.13バイクデモ」というタイトルで日本初のバイクデモを実施しています。翌日の新聞3紙には記事として取り上げられた記憶があります。明治公園から日比谷公園までの集団走行でした。デモ申請で警視庁に弁護士さん同伴で交渉に出かけたり、申請は四谷警察署に出向いた記憶があります。
つまりバイクデモは過去に前例があります。
お役所仕事みたいな警察は過去の前例には弱いよね?(笑)
つまり許可条件にもよるとはいえ日本国内でもバイクのデモは可能な筈です。
実際、バイクも登場する交通安全パレードなんて見かけますよね?アレのテーマが交通安全から反原発にでも変わるようなものでしょ?(笑)
写真のステッカーは自転車さんが作ったものだそうです。
「BIKES」と書いてあったのとタイヤマークが太かったので最初はオートバイのことだと勝手に勘違いしました。
最近は首相官邸前抗議行動でも車道をオートバイや自転車や車がグルグル巡回して歩道側と一緒になって抗議姿勢を表す姿も見かけるようになりました。
その内、このステッカーを貼った自転車集団によるデモ隊が永田町に登場しそうな勢いですね。
★「ライディングハイ連絡会」関連リンク先
http://bunkasaikibun.hamazo.tv/e1377592.html
http://bunkasaikibun.hamazo.tv/e2687646.html
http://bunkasaikibun.hamazo.tv/e1359301.html
http://bunkasaikibun.hamazo.tv/e1371074.html
※「bikes, not nukes」ツイッター @bikes_not_nukes
http://twitter.com/bikes_not_nukes
※オルタナティブ バイシクルズ=メローでクールな自転車パーツショップ
http://altbikes.jugem.jp/?eid=631
≪情報ソース≫ブログ「イルコモンズのふた」
http://illcomm.exblog.jp/16606375/