「倭」がイコール日本国を表すわけではないかもしれないなんてお固い話や学説はひとまず置いておいてと…(笑)。
「ジャズ知らズ」の僕ですから、いわゆる「ジャズのなんたるか」も理解していないのに、フリージャズの定義も発生理由も意義もわかっているわけではありません。
そもそもジャズなんてニューオリンズを発祥の地とするアフリカ系黒人たちの労働歌やスパズム・ブルース、ラグタイム、葬送行列の黒人ブラスバンド、南北戦争の軍楽隊などが西洋古典音楽と融合して発展してきたものであれば、それが日本に輸入されて消化され独自に進化してもいいものかも知れませんよね。(^-^)v
恐らく僕も含めて最近の新しい「渋さ」ファンは彼等をジャズのカテゴリーで歓迎しているかも疑問でしょ?(笑)
僕なんかは彼らの切り開いた音楽的地平よりも単純に「お祭り」バンドとして見てますよね。
僕にしても、今から約20年近く前の、まだ混沌としていたかも知れない彼等の音は体験していないのです。
本来、アンダーグラウンドな存在で、どマイナーであった筈の彼等が地上に露出しちゃったどころか、今では「全国区のアンダーグラウンド」なんて妙な立場になってしまったことの方が不思議なのは、当のバンマスの不破さんの方が「なんだかなぁ~」と頭をボリボリ掻きながら苦笑いしているような気がして
なりません。(^-^)
だって、こんなにヤンチャで過激な集団が簡単に世間に受け入れられてる方が不思議だよね(笑)。
かつて、消防署職員が視察する前で無届けで花火を打ち上げて騒ぎを起こしたり、詩の朗読じゃなくて、連合赤軍事件の判決文をパフォーマーが読みあげてステージ上から死刑制度廃止を激烈にアピールしたり、初期には地下鉄サリン事件をモチーフにしたとしか思えない曲があったりと、過激なハプニング伝説には事欠かない様子です(笑)。
まるで前衛劇団員が楽器を持って演奏してる風情もありますもんね。
それでなければ、どう見てもサーカスとか旅一座のノリですしね。
最近はメジャーレーベルと契約したり、テレビCFでも用いられるくらいにメジャーな存在の「渋さ」ですが、こうなってくると、またまたサウンド的にも何かやらかしてブチ壊しかねない悪~い欲求が頭を持ち上げてくるんじゃないかと反面では期待もしている私です(笑)。
混沌としていても「渋さ」は本来の挑戦する「渋さ」ですもんね(笑)。
「渋さ」は日本のフリージャズの“梁山泊”とすれば、個性豊かな豪傑の集団です。
さしずめバンマスの不破大輔さんのイメージは、人望と知性からして近衛禁軍師範の豹子頭「林沖」ってキャラあたりでしょうか?(笑)
メンバー全員が不破さんを慕って集まって出来た集団ってのは感じます。

このアルバム「渋星」(2004年)は完成度の高いアルバムです。
「サン・ラー・アーケストラ」の曲を取り上げたり、「渋さ」のライヴでは定番の「Naadam」や、芝居の劇伴から生まれた「悪漢」、そしてライヴの最後に登場する「本多工務店のテーマ」などが収録されていて聴きどころ満載です。
何処へ向かうのか今後も興味津津の「渋さ知らズ」オーケストラの浜松襲来は11月24日のアクト大ホールっす!
【財団法人浜松市文化振興財団】
http://www.hcf.or.jp/event/shibusa/
【サン・ラー&ヒズ・アーケストラ】
http://jp.youtube.com/watch?v=SjVij0swBds&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=QVBBjG8P9IM&feature=related
【YOU TUBE「本多工務店のテーマ」】
http://jp.youtube.com/watch?v=FvZDB7ww4rc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=c_l8RXpYYjA&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=s_zbh2-tDZw&feature=related
【渋さ知らズ】
http://plankton.co.jp/shibusa/index.html
http://www3.alpha-net.ne.jp/users/poipoi/index/top.html