
今回の上映に「戦争」をテーマとした作品が多いことの意味を僕たちも噛みしめる必要があると思います。
自国の歴史に学ばない国民に未来はないってことだとも思います。
▼THE FASHION POST 2015年11月11日
ポーランド映画祭 2015』が開催 Andrzej Wajda (アンジェイ・ワイダ) 監督作など全20作品を上映
http://fashionpost.jp/archives/47756
「ポーランド映画祭 2015」が、11月14日 (土) から20日 (金) までの7日間、角川シネマ新宿で開催される。
今年で4回目を迎える本イベント。ポーランドの巨匠 Jerzy Skolimowski (イエジー・スコリモフスキ) を監修に迎え、ポーランド映画のクラシックから日本未公開の最新作まで全20作品が上映される。
上映作品には、Andrzej Wajda (アンジェイ・ワイダ) 監督が対独レジスタンスの死闘を描いた『地下水道』を含む「戦争三部作」や日本初上映となる『サムソン』がデジタル・リマスター版でラインナップ。
また、第87回アカデミー賞でポーランド初の外国語映画賞を受賞した Pawel Pawlikowski (パヴェウ・パヴリコフスキ) 監督の『イーダ』や Maciej Pieprzyca (マチェイ・ピェプシツァ) 監督の『幸せのありか』など、これまでに開催された「ポーランド映画祭」で人気の高かった7作品が上映されるほか、1944年にポーランドの首都ワルシャワで起きた武装蜂起“ワルシャワ蜂起”を題材に扱った Jan Komasa (ヤン・コマサ) 監督の 『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』や、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『ヨアンナ』『わたしたちの呪縛』などポーランドの最新映画も登場する。
さらに、名だたる映画作家たちを数多く輩出してきた名門ウッチ映画大学出身者の作品特集では、スコリモフスキ監督がウッチ映画大学在学中に撮影した『身分証明書』、ワイダ監督の『約束の地』、Tadeusz Chmielewshi (タデウシュ・フミェレフスキ) 監督の『エヴァは眠りたい』、Juliusz Machulski (ユリウシュ・マフルスキ) 監督の『ヴァバンク』などが上映される。
なお、11月14日(土)の映画祭初日にはスコリモフスキ監督の登壇も予定。上映作品やトークイベントなどの詳細は「ポーランド映画祭2015」の公式サイトに記載されている。
<イベント情報>
ポーランド映画祭 2015
会期: 2015年11月14日 (土) – 11月20日 (金)
場所: 角川シネマ新宿
住所: 東京都新宿区新宿3丁目13−3 新宿文化ビル
Tel: 03-5361-7878
料金: 一般 ¥1,600、大学・高校生 ¥1,300、シニア (60歳以上)¥1,100
※1回券 (前売り) ¥1,100、3回券 (前売り) ¥3,000
主催: ポーリッシュ・フィルム・インスティチュート/ポーリッシュ・フィルムメイカーズ・アソシエーション/ポーランド広報文化センター/CULTURE.PL/スコピャ・フィルム/マーメイドフィルム
協力: フィルムスタジオ・カドル/フィルムスタジオ・ゼブラ/CRF
公演: 駐日ポーランド共和国大使館
配給: マーメイドフィルム
宣伝: VALERIA
配給協力: コピアポア・フィルム
HP: www.polandfilmfes.com
▼ポーランド映画祭2015予告編
https://www.youtube.com/watch?v=9651c6tlcUk
▼ポーランド映画祭2015
http://www.polandfilmfes.com/
https://www.facebook.com/polandfilmfes/
▽ポーランド映画祭2015上映作品
http://www.polandfilmfes.com/program.html
▽ポーランド映画祭2015上映スケジュール
http://www.polandfilmfes.com/schedule.html
▼INTRO | ポーランド映画祭2015
2015年11月14日(土)~20日(金)まで、角川シネマ新宿にて開催
http://intro.ne.jp/contents/2015/11/10_1743.html
ポーランド映画というと、アンジェイ・ワイダ、クシシュトフ・キェシロフスキ、イエジー・スコリモフスキ、ロマン・ポランスキーといった世界的巨匠の作品を通してその存在を知られ、良くも悪くも彼らの作品だけで完結してしまっていたような印象があった。そんな中で、パヴェウ・パヴリコフスキ監督の『イーダ』(13)が、今年の米アカデミー 賞®で外国語映画賞を受賞するという快挙を成し遂げた。この出来事は、パヴェウ・パヴリコフスキ監督のような若い作家が台頭し始めているポーランド映画の新時代の幕開けを感じさせるに十分と言えるだろう。
今年で4年目を迎えるポーランド映画祭は、前出の『イーダ』を2013年にジャパン・プレミア上映するなど、日本では情報が多いとは言えないポーランド映画の最新動向を知る上で欠かすことのできない映画祭になっている。今年は、ワイダ、キェシロフスキ、スコリモフスキ、ポランスキーなど、ポーランドが誇る世界的な映画作家たちを多数輩出し、近年のポーランド映画界でもその出身者が大きな影響を及ぼしている名門・ウッチ国立映画大学を特集。19世紀のウッチを舞台にしたワイダ監督の壮大な歴史劇『約束の土地』(74)や、スコリモフスキ監督が大学在籍中に自作自演で完成させた長編第一作『身分証明書』(64)など、“ポーランド派”が活躍した1950年代から現在にいたるまで、ウッチ映画大学から生み出された4作品を上映する。
また、ポーランドの最新映画を紹介する特集「ポーリッシュ・シネマ・ナウ!」では、若手監督ヤン・コマサによるワルシャワ蜂起を題材にした『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(14)『ワルシャワ蜂起』(14)、 2015年アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされたアネタ・コパチ監督の『ヨアンナ』(13)、トマシュ・シリヴィンスキ監督の『わたしたちの呪縛』(13)など5作品を上映する。
さらに、戦後70年という節目にあわせた特集「ワイダと戦争」では、彼自身の人生に大きな影を落とし、作品の中でも戦争の記憶を描いてきたワイダ監督の「戦争三部作」(『世代』(54)『地下水道』(56)『灰とダイヤモンド』(58))のデジタル・リマスター版一挙上映に加え、 日本未公開の貴重な作品『サムソン』(61)が初上映される。
その他、以前映画祭で紹介された作品の中で人気の高かった作品7本(ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督『縛り首の縄』(57)『サラゴサの写本』(65)『砂時計』(73)、クシシュトフ・クラウゼ監督『借金』(99)、ボリス・ランコシュ監督『裏面』(09)、パヴェウ・パヴリコフスキ監督『イーダ』、マチェイ・ピェプシツァ監督『幸せのありか』(13))がアンコール上映されるので、以前観逃してしまった人やもう一度スクリーンで観たい人は、この機会にぜひ鑑賞していただきたい。
なお、映画祭初日となる14日には、スコリモフスキ監督による舞台挨拶も行われる予定。新旧のポーランド映画の魅力に触れることができる一週間を存分に満喫していただきたい。