▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.07)

▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.07)

昔々、バイク乗りたちの「乱」がありまして……。

▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.07)


■高速道路上で集団パフォーマンス!

1984年5月13日に実施した「富士・山中湖ミーティング」を扱った雑誌名を失念してしまったけれどその月刊誌のコピーです。
当時は写真週刊誌の全盛前夜の頃で、後に「3FET」時代と呼ばれる『フォーカス』(新潮社)、『フライデー』(講談社)、『フラッシュ』(光文社)、『エンマ』(文藝春秋)、『タッチ』(小学館)と大手出版社5社が競合する戦国時代に突入するのですが、5誌以外にもそのフォーマットを真似たゴシップ系っぽい写真雑誌が複数存在した記憶があります。
この記事コピーの大元も、そんな亜流のひとつだったと思われます。テキストを書き起こしていて道理で文章が稚拙だと自戒を込めて思った次第です(笑)。

イベントの目的は「原告団募集」活動の一環でした。裁判闘争を維持する為には必要不可欠の活動でもあります。目的地にしたのは某明治学院大学の山中湖「湖北寮」でした。
僕的にはサークル連合会の新歓合宿等で使い慣れた勝手知ったる施設です(笑)。
そこにバイクが100台も押し寄せたんですから、さぞかし寮のおばちゃんは腰を抜かしたことと思います。

制限速度を守って走るわけですが、そもそも交通の流れにもシンクロできない上限80キロまでの最高速度規制の時代でしたから、渋滞の原因になっちゃったのかなぁ?(笑)
まだバイクの性能がそれほどでもなかった時代の名残りとしか思えない80キロ速度規制がまかり通っていた時代です。

写真を見ると先頭はZ400GPですから当時19歳の大学生T君かなぁ?100台を引き連れての堂々の先導役って気持ち良かっただろうなぁ~。
この台数が押し寄せた御殿場ICの料金所はETCなんて存在しない時代ですから長蛇の列の大パニック状態でした(笑)。

ても走行は一糸乱れぬ隊列の「集団ツーリング」(マスツーリング)の範疇でしたから整然と走る姿に警察も介入する余地なしでしたね。参加してくれた方もきちんと主催者側の指示を守ってくれました。皆、主旨に賛同した上での参加だから意識や自覚が高かったよね。
“ライディング・ハイ”(RH)のこういった日常活動の実績と経験の蓄積が、後の「日本初のバイクデモ」実現につながっていったんだと思います。まぁ、この体験走行そのものが立派なデモンストレーションそのものでもあるんですけどね(笑)。

【文責】小池延幸(57)/ZRX1200 DAEG
明治学院大MC『井戸端会議』初代総長

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【出典】(雑誌名記憶なし) 1984年7月号?

【タイトル】Rage 激怒/“差別”体験ツーリング—高速料金の不公平に抗議、バイク100台の「デモ行進」

【本文】
 5月12日の午前中に、東名高速道路の海老名・御殿場間を走られた方はさぞかし驚かれたことだろう。でも考えようによってはラッキーですゾ!だってそう思わんか!?今時バイクが100台も連なってツーリングしている風景なんて、めったに見れるもんじゃないから。
 その日は、文字通りの五月晴れのツーリング日和。家族連れや恋人同士のドライヴ客でごったがえした海老名サービスエリアにはバイクが続々と集結してくる。ライダーの着ているワンピーススーツって、明るい風景には似合わないね(色彩の関係かな?)。そんなことどーでもいいんだ。実は、このバイク集団、ウキウキ気分のツーリングチームとはちと違うのだ。「バイク差別と闘うライディング・ハイ」によるバイク・パフォーマンスなのです。
 バイク差別とは、一部陸橋・地下道の通行禁止、250㏄以上のバイクの深夜都心部乗り入れ禁止、高速料金問題など。その中でも最も納得いかないのが高速料金問題。
 なにしろ高速道路上では2人乗りさえ禁止されているにもかかわらず、29人乗りのマイクロバスと同じ普通料金を支払わされるわけだから釈然としない。「もう我慢ならん、おカミといえども許しちゃおけねー!」と、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団を相手取り、東京簡裁へ提訴したのが去る3月30日。この時の模様は、本誌6月号で報じた通りだが、その後日談を少々。
 第1次提訴は、争点となる金額(78万6000円)が、裁判所の規定では簡易裁判所扱いとなる。だが、内容が重大な問題であるため、地方裁判所扱いとなってしまったのだ。
 話を本題に戻しますと、この100台ツーリングは、高速道路料金の不公平さを実際に体験してもらおうというもの。
 海老名サービスエリアを10時30分に出発した100台のバイクは、本線を約70キロのスピードで走行、750cc以上の大型から175cc程度のスクーターに至るまで行儀良く2列ら並び、先頭から最後尾まで300m以上の集団になった。
 途中、左端で休憩しているツーリング・グループや、追い越していく自動車から声援がおくられるシーンもあった。また、1台のパトカーが脇を走る場面があったが、運転のおまわりさんも声援はおくらぬものの、珍しい光景を見るようにしてバイク群を抜いていった。
 約50キロ走行して御殿場インターで高速を降りた。不当料金の体験走行とはいうものの、100台ものバイクがやって来たのでは、体験される方はたまったものではない。料金所の職員総出で手分けして料金徴収。料金所のオヤジは、
「ウルセイ、ウルセイ、何なんだこいつらは!」とイライラすることしきり。全員が料金を支払い終わるまでに15分もかかってしまった。料金はもちろん普通車と同じ。
 この後、山中湖畔でオリエンテーションを開き、パフォーマンスを終えた。
 ライダー達の戦いは、まだまだ続く。

【写真キャプション】今日は、マジメに払います/集団暴走行為は、しましぇん!!

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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.06)→日本初のバイクデモ/毎日新聞コラム
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.05)→日本初のバイクデモ/東京タイムズ
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.04)→第1波提訴報道/毎日新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.03)→第1波提訴報道/朝日新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.02)→結成報告/読売新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.01)
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