放課後倶楽部♪

夏といえば海か山でしょう。
東伊豆(伊豆高原)の大室山から相模湾を一望してみました。
ここは毎年2月に“山焼き”することで有名だよね。
何年前か忘れたけれどテレビのロケに参加してバイクで集団で訪れたことがありました。
草におおわれたのっぺりした優しい山で、標高600メートル弱だけど山頂までは２人乗り
のリフトがあるから楽ちん楽ちん！(笑)
山頂で初めてわかることが「ここって火山なんだ…噴火口だよコレ！」って事実。

とにかく風が気持ちいい場所です。
山全体が草で覆われているので吹きわたる「風が見える」んです。
これってかなり新鮮な感動でした。草原をわたる風の道なんて風景は殺伐とした日常の中
で忘れていたことにハッと気がついたわけです。
「となりのトトロ」的な解釈なら猫バスが通過した跡ってことなんでしょうね。

下界に視線を写すと箱庭の風景です。青い空と水平線と白い壁やオレンジの屋根の家々が
並ぶ様は「行ったことないけど…地中海的？」って感じです。これで目の前をホウキに跨がった女の子が黒猫でも乗せて飛んでいたら「魔女の宅急便」の世界です(笑)。

むしゃくしゃしたような気分の時にはこんな場所も気分転換には大切です。
箱庭のような風景の中では人の姿なんて見えないから、地上でのセコセコイガイガした生活のことなんて忘れて過ごせるから不思議です。距離的にストレスの種から身を離して置いてみれば物事も相対化して冷静に考えられるのかもしれませんよね。
そんな時間も疲れた現代人にはたまには必要なんだろうな。
ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞を山頂で思い浮かべていました。
「飛天の思想」ってことですね。高い空から見渡せば地上の人間たちの争いごとなんてつまんないと思えるものね。大室山の上でそんなことを考えながら緑の風に吹かれてみました。

ここまで来たら昼飯は川奈漁港まで下って「海女の家」に決定です。
バイクで何度も訪れた場所です。海際というより海に迫り出して建っている小屋です。
この海岸で僕は溺れかけたり、フナ虫に囲まれ襲われたりと散々な目にあってます(笑)。
でも、ここのボリュームある「味噌汁」の味は捨て難い魅力があります。
夏の旅でリフレッシュして充電充電！