「フーテンが何したって?」

「フーテンが何したって?」


昨日(土曜)、浜名湖の奥座敷・気賀の割烹旅館「吉野屋」の宴席上で吉田カズHFJ事務局長さんから出た“宿題”は「フーテナニー」でした(笑)。
どこかで聞いた気もするんだけど、酔っ払っていた小池には、その場では何のことやらさっぱり…(笑)。
「ふ~てなに?ふ~てん?なに???」でした。

東京に戻ってネット検索して判明したのは、「フーテナニー」の意味は、「聴衆参加型のフォークソング集会」のことで、国内では1968年「関東学生フォークミュージック研究会連盟(関フォー連)」主催によって、「それまでステージ上で出演者が歌を聴かせるスタイルから、聴衆も参加する形へと変化していったコンサートの形態をあらわす『HOOTENANNY』という単語を語源としています」とありました。なるほど…。
「大声で歌う」という意味では「シングアウト」に形態的に近いのかもしれません。

その「関フォー連」OBOG主催のフーテナニーが日比谷野音で復活したのが2004年のことだそうです。
背景には「ヤング101」の再結成に触発された部分があるんだと思います。
吉田カズ先輩の話を聞いていると、例の「涙をこえて」もフーテナニーのコンサートでは、よく取り上げられた曲なんだそうです。なるほど…。

時間がないので「フーテナニー」で検索して、トップページの写真を見たくらいですが、なんとなく雰囲気は把握できた気がします。
こんなフィナーレの形ってのも理想的かもしれませんね。
今回の浜名湖フォークジャンボリーでも初日のラストで登場させてもらった僕は、スタッフや当日の出演者の皆さんに無理を言って“新しいこと”をひとつ試させてもらいました。お気づきになられたでしょうか?(笑)
ステージと客席の物理的距離間が気になっていた僕は、その空間を少しでも埋めたくて、「放課後倶楽部♪」出番の最後2曲はステージ前の空間にも皆さんに集まっていただいて一緒に歌ってもらうことにしました。ご協力いただいた皆さんありがとうございました。そんな無茶な演出を「おっ、いいよ♪」と二つ返事でお許しいただいた名倉“おやびん”舞台監督さんにも感謝感謝です。へへっ♪
「フーテンが何したって?」


吉田カズ事務局長さんから示唆されて初めて気がついたのですが、もしかすると期せずして僕は「フーテナニー」の世界をフィナーレで希求していたのかもしれません(笑)。そんな形態の世界があることは知りませんでしたが、「ステージ101」のシングアウトな風景をテレビで見た育った世代の僕は無意識下で、「あんなのもいいんじゃないか?」と感じていたのかもしれません。

前回まで古参の実行委員として参加していた「やらフェス」のメインステージでのフィナーレをボーカル、タンバリン、マラカス、ドラム、キーボード、ギター、ベース等々の編成の「実行委員会バンド」を中核に、浜松の誇るゴスペルグループのコーラス隊とブラスバンドの重層的な編成でテーマソングとして「涙をこえて」の大合唱を構想していたのも、そんな事情なんだと思います。
この小池プランは「やらフェス」では一笑にふされて相手にしてももらえなかったんですけどね(笑)。まっ、僕の力量不足や知名度不足ってことと納得しています(笑)。
「上から作る官僚的な体質の組織」と「下から作り上げていくような民主的な組織」では自ずと出てくる結論は異なるわけです。
組織運営をやってる本人たちが面白がって試行錯誤でアレコレ試してみたり、自由闊達な意見交換や意見具申の場を保証したり、そんな風に末端のスタッフの活性化を容認したり促すくらいの組織論が仮にも実行委員会って形式の名称を語るなら必要だよね(笑)。

僕はご存知のように楽器演奏に関しては“超ド下手素人以下”なので、自らのことは“演奏させてもらっている人(=演奏みたいなことをしている立場の人)”という意味に於いて「プレイヤー」とか「出演者」という規定や形容に心がけているつもりです。
無論、アマチュア界でも僕たちより格段にレベルが上の皆さんも沢山存在するので、そんな芸術家レベルの彼らのことは「(アマチュア)ミュージシャン」とか「アーティスト(アーチスト)」と形容するように意識して分類しているつもりです。
まっ、アバウトな人間なので、常にそこまで厳密に分類して表記はしていないのも事実なんですけどね(笑)。

思えば、浜名湖フォークジャンボリーに於いても、「放課後倶楽部♪」はスタンスとして「一緒に歌いませんか?一緒に歌ってくれませんか?」という姿勢を昨年の初登場から貫いているつもりです。
これは結成当初からの僕の中では自然な発想でした。
結成目的が「同窓会の席で、皆と懐かしい歌を一緒に歌いたい♪」という純粋さだったことや、「どう転んでも、お世辞にも上手いとはいえない演奏で生きていく術」であったり、「僕たちも集まってくれた皆さんも双方が楽しいことって何だろう?」と考えた上での方向性とか結論でした。
「そんなベタで下手なバンドが世の中にひとつくらいあってもいいだろう?」って思いでした(笑)。

さてさて、「フーテナニー」触発された小池某君が、更に自分の方向性を確信したようで何やら腹案でもHFJ実行委員会に提案しようと計画中…かな?(笑)

えっ!?
このブログも「やらフェス」の偉いさんの方々も注視してるって?(笑)
ありがとうございます(笑)。
「フーテンが何したって?」


【フーテナニー2004】http://www.jasoa.jp/hootenanny2004/
http://www.jasoa.jp/hootenanny2004/history2.html
【「関フォー連」関連サイト】http://www5b.biglobe.ne.jp/~KW70/sub4.htm
【日本シングアウト協会】http://www.jasoa.jp/
【料理旅館「吉野屋」】http://www2.ocn.ne.jp/~yosinoya/
【「吉野屋」おやじのブログ】http://yoshinoya.hamazo.tv/
【イチロー的こころ】http://true16.hamazo.tv/e1482999.html
【カズさんの「フォークソングな日々」】http://hfj06.hamazo.tv/e1482469.html


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この記事へのコメント
ボクの根っこにはこんなシングアウトのシーンがあります。
「歌うから聞いてくれ」、というスタイルから「さぁ、一緒に歌おう!」というスタンスです。

浜名湖ガーデンパークのあの大きなステージをフーテナニーの皆さんが知ったら絶対に持って行かれちゃうって。

来年、両日のフィナーレは事前に募集したシンガー100人のステージを実現したいな。

観客席には誰もいなくてみんながステージに上がってるってステキじゃん!
Posted by KAZ@五十肩KAZ@五十肩 at 2008年10月05日 22:37
僕なんかは音楽では純然たるアマチュアイズムですから、「来場者参加型の時間があってもいいかな?」と期せずして、ミニガンザや歌集配布なんてフーテナニー精神に近いことを知らずにやっていましたが、先人の皆さんも同じことを考えるものだというより、そんなフィナーレ形式をこれまで幾多のライヴイベントで目にしてきたので自然に身に備わっていたんだと思いました。
フーテナニーの生んだ形態は、その後の各種イベントに根付いていったんだと改めて思いに至りました。

「ギターを持って客席の中へ!」みたいな、土曜に披露したプランは1
案として、浜名湖FJの実行委員会にも1参加経験者として、来年に向けて
提案させてもらいますよ(笑)。

お酒ありがとございました。
マホガニーレッドの色を楽しませてもらっています。
Posted by 放課後倶楽部♪(小池) at 2008年10月05日 23:18
学生時代のサークルのコンサートでは、シングアウトで始まりシングアウトで終わってました。コンサートでサークルのどのバンドが出演するかも大切でしたが、それ以上に、シングアウトの曲選びとかシングアウトの練習を大切にしてました。PPMとか五つの赤い風船とかボブディランなど…

しかし、ステージ101は記憶にないですなぁ…
「ものしり博士」は覚えているんですが…
Posted by ピエール at 2008年10月06日 00:24
それは意外でしたね(笑)。
僕が「ステージ101」を見ていた頃の放映時間は土曜の夕方だったかなぁ?(記憶曖昧…)
後の公開歌番組「レッツゴーヤング」の時間帯だったかなぁ?

でも、シングアウト形式のコンサートを学生サークル時代に経験されているなんてだけでも僕なんかは尊敬しちゃいますし、そんなことを肌で経験されておられる方もいると、シングアウトの魅力もわかっていただけると思いますので嬉しいな♪

何年か、浜名湖FJに客として、カメラマンとして、出演者として現場参加してみて、個人的には来年のフィナーレには、よりシングアウト色を意識した仕掛けを実行委員会サイドに提案してみようと考えているところです。

候補の曲は僕の中でも色々ありましたが、あえてシングアウトの「涙をこえて」リリースから40年ということで、往年の世界歌謡祭の国内予選ぽかった「合歓」での初回グランプリ曲をイメージしています。
この2年後の第3回の「合歓」でのグランプリ曲は上条恒彦と六文銭の「出発の歌」でしたよね。
Posted by 小池(放課後倶楽部♪) at 2008年10月06日 03:28
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