僕は今年から来年にかけて木下恵介監督を再発見するだろうか?

僕は今年から来年にかけて木下恵介監督を再発見するだろうか?

今年のヴェネチア、カンヌ両国際映画祭で木下作品がクラシック部門で上映され世界が浜松出身の木下恵介監督を再発見したようにね。
木下監督の伝記物作品の制作は長いこと待たれていましたが、アニメ畑の原恵一さんに決まるとは意外でした。(大林宣彦監督くらいの大御所が抜擢されると思っていたんですが・・・)
まぁ、でも、原監督の『河童のクゥと夏休み』はDVDで見てるからこの監督さんなら安心だね♪
どうやら母と子の愛と青年の挫折と再生の感動の話になってしまうとは思うけどね。
それでも戦時下の浜松が舞台になる意味は大きいよね。
僕らの故郷は回数なら日本1空襲されたのに、それを僕らは忘れてしまっていたしね。
数多くの浜松市民が死傷して、当時18万人の人口が8万人くらいまで減って、市街地の8割9割が焦土となった街なんて珍しいのにね。
B29による焼夷弾や大型爆弾による爆撃どころか空母艦載機による機銃掃射、模擬原子爆弾の投下、全国でも稀な艦砲射撃までくらった人々の悲劇や恐怖や絶望はどんなだったんだろう。

来年6月1日公開予定の「はじまりのみち」では来週「はままつ映画祭2012」でも上映される戦時中の国策映画「陸軍」(1944年)製作後の失意の青年・木下恵介の姿が描き出される筈なので、今年の「はままつ映画祭」ともリンクしているよね。
そりゃ木下監督は浜松出身の巨匠だしね。
ロケは疎開先となった気賀とか更に奥の山間部で行われるのかなぁ?

今年の「はままつ映画祭」のクローズド作品は大林監督作品の「この空の花 長岡花火物語」ですよ。1945年8月1日の長岡空襲が題材になっていますが、この日、浜松市も最後の空襲に見舞われました。長編作品ですがとにかく情報量とスピードに最後まで圧倒されます!
「まだ戦争には間に合いますか?」の奇妙な問いが今も僕の頭の中でリフレインしています。

≪映画.comニュース:2012年9月28日≫
アニメ界の実力者・原恵一監督、木下惠介生誕100年記念映画で実写初メガホン
http://eiga.com/news/20120928/1/

数多くのアニメ作品を手がけてきた原恵一監督が、木下惠介生誕100年記念映画「はじまりのみち」で、初めて実写映画を手がけることがわかった。木下作品を敬愛していることでも知られる原監督は、脚本も執筆。不退転の覚悟で11月を予定しているクランクインに備えている。
木下生誕100年の節目となる今年、「生誕100年祭」と銘打った特集上映やさまざまなイベントが各地で始動。5月の第65回カンヌ映画祭では「楢山節考」、8月の第69回ベネチア国際映画祭では「カルメン故郷に帰る」のデジタルリマスター版が、それぞれクラシック部門で上映されるなど、世界中で再評価の機運が高まっている。
「はじまりのみち」は、今回の生誕100年プロジェクトの中核をなす取り組み。「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」「楢山節考」などの名作を精力的に発表し、黒澤明監督とともに国民の人気を二分した木下監督は、差別や暴力、戦争を憎み、市井の人々へ深い眼差(まなざ)しをおくった。その原点を探るべく調査を進めたところ、浮上したのは木下監督に盲目的な愛情を注いだ母の姿だった。
今作は、戦時中に木下監督が脳いっ血で倒れた母を疎開させるため、リヤカーに乗せて山越えをしたという実話のエピソードが軸となる。また、血気盛んな映画青年として軍部ににらまれ、松竹を一時離れるきっかけとなった「陸軍」製作時のエピソードを、回想形式で盛り込んでいくという。木下惠介から本名の木下正吉に戻ると母に伝えた失意の木下が、翻意して終戦前に松竹へ戻った真相に、原監督が迫っていく。
若き日に木下監督の特集上映を見て、そのすごさに打ちのめされたという原監督は「作品を見るにつけ、黒澤監督との評価の差が残念だし、不当に思えてならなかった」と述懐。今回のオファーについては、「実写の監督経験はないのでためらいましたが、こんなメモリアル企画に次はないと思い、受けさせていただきました」と語る。
木下監督が病気の母をリヤカーで運んだ道を実際に歩いたそうで、「当時は未舗装だったことを考えると、男ふたりで運んだとしてもどれほど大変だったろうかとため息が出ました。重ねて、その時の木下監督が一時的にしろ、松竹に辞表を出し監督を辞めていたという事実が、この行為を特別なものにしている」と思い至った。それでも「この作品を、巨匠の若い頃の美談にもしたくありません。ある若者の挫折と再生の物語として描くことが、この先につくられることになる木下作品への興味となる。そんな風に考えています」とコメントを寄せた。
「はじまりのみち」は、2013年初夏の全国公開を予定。


※木下恵介生誕100年プロジェクト
http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/
※木下惠介生誕100年記念映像
http://www.youtube.com/watch?v=OwcFZ1J-Ipw&feature=relmfu
※Facebook 木下恵介生誕100年プロジェクト
http://ja-jp.facebook.com/kinoshita100
※木下恵介記念館
http://www.hcf.or.jp/facilities/kinoshita/
※浜松市 木下恵介記念館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/culture_art/keisuke/index.html
※浜松情報BOOK 木下恵介
http://www.hamamatsu-books.jp/category/detail/4c8db569d0d61.html

※『カルメン故郷に帰る』デジタルリマスター 予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=DehuoPOXpps
※『楢山節考』 デジタルリマスター 予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=4oBq1BIuiVI&feature=fvwrel
※『二十四の瞳』デジタルリマスター 予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=JptRRM1wVbE&feature=relmfu
※映画「陸軍」(1944年)ラストシーン
http://www.youtube.com/watch?v=BTa6a2HmzWc&feature=related

《読売新聞:2012年8月17日)》
木下恵介 再評価の機運 生誕100年 記念企画続々
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20120814-OYT8T00876.htm
《朝日新聞:2012年9月28日》
木下恵介生誕100年記念映画で、アニメ監督・原恵一が初の実写に挑む
http://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201209280123.html
≪シネマトゥデイ映画ニュース:2012年11月7日≫
加瀬亮、田中裕子ら豪華キャストが木下恵介生誕100年記念映画に集結!
http://www.cinematoday.jp/page/N0047562
≪スポーツ報知:11月7日≫
加瀬亮、木下恵介監督の青年期演じる…生誕100周年記念映画「はじまりのみち」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121106-OHT1T00263.htm
≪読売新聞:2012年9月28日≫
木下恵介の喜劇やテレビドラマ 生誕100年で特集上映
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20120921-OYT8T00548.htm

僕は今年から来年にかけて木下恵介監督を再発見するだろうか?

※はままつ映画祭2012
http://www.hamamatsu-eigasai.com/

僕は今年から来年にかけて木下恵介監督を再発見するだろうか?

※大林宣彦監督作品「この空の花 長岡花火物語」(2011年)公式サイト
http://konosoranohana.jp/index2.html
※映画「この空の花 長岡花火物語」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=CivwjE-pHJY&feature=player_embedded

※この空の花「長岡映画」製作委員会
http://www.locanavi.jp/konosora/
※新潟日報「この空の花」特集
http://www.locanavi.jp/konosora/

☆「この空の花 長岡花火物語」公式ツイッター
https://twitter.com/konosoranohana
★大林宣彦監督 『この空の花』が、とにかくスゴイっ
http://togetter.com/li/305658

※はままつ映画祭2012 http://www.hamamatsu-eigasai.com/
※ブログ「はままつ映画祭2012」
http://hamamatsueigasai.hamazo.tv/

※浜松復興記念館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/culture_art/hukkoukinen/index.htm
※長岡戦災資料館
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/sensai/siryoukan.html


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