猫のような自由に生きたいかもね♪

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もしも水木さんが九死に一生を得なければ一連の作品が世に出ることもそれらが僕たちを楽しませたり感動させることもなかったわけで、それを思えば先の戦争で多くの才能や可能性が失われたことは戦争がいかに愚かな行為だとわかるというものです。

▼朝日新聞(天声人語)2015年12月1日(火)
水木しげるさん冥界へ
http://www.asahi.com/articles/DA3S12094556.html

 ネコのように生きるのが理想だったという。自由に寝て、起きて、あくびをする。少年のころから「なまけ者としてしか生きていけない」と思い込んでいた。それが、戦争に駆り出される。ひどいボロ船で南方へ送られ、米軍の爆撃で左腕を失った
▼死線をさまよったが生き延びた。自生するパパイアの実を両足ではさみ、右手のさじでほじくりだして食べて、命をつないだという。運命の歯車がわずかでも違えば、後年の漫画家「水木しげる」は存在せず、「ゲゲゲの鬼太郎」もこの世に現れることはなかった
▼その体験もあってだろう、亡くなった水木さんの画風はむろん、語り口も、どこかこの世とあの世を越境していた。飄々(ひょうひょう)とした味わいの中には、戦争で散った仲間を悼む涙があふれていたように思う
▼復員後は、傷痍(しょうい)軍人として街頭に立ったこともあった。水木漫画で妖怪ものと並び称される戦記ものに、英雄は出てこない。兵隊たちのやるせない姿だけがある。不条理への憤りが、ひしひしと伝わる
▼質屋の預かり証が3センチにもなり、ろうそくの灯で絵を描いた貧乏時代は、朝のNHKドラマ「ゲゲゲの女房」などでよく知られる。売れ出したのは40代半ば、遅咲きの大輪だった
▼「かみさんはうまくやってくれるし、好きなことしてメシが食えて、巨万の富も築いたわけですから」。6年前の朝日賞の授賞式で茶目(ちゃめ)っ気たっぷりに語り、会場を笑わせた。享年93。砂かけ婆(ばばあ)に手を引かれて、戦友のもとへ向かっているか。

▼山陽新聞<滴一滴>(2015年12月1日)
■今ごろ妖怪たちに囲まれ、どうしているだろうか 
http://www.sanyonews.jp/article/265936/1/?rct=tekiitteki
【水木しげるさん死去】「さあ、奇人変人になりなさい」

▼ 「私は半分あの世にいる」。漫画家の水木しげるさんが自著「水木サンの幸福論」に書いている。物心ついてから、妖怪や幽霊、精霊たちと付き合い、冥界とこの世のすき間に、片足を突っ込むようにして生きてきたからだという
▼「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画を描き続け、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にも取り上げられた水木さんが、きのう93歳で亡くなった。妖怪など「目に見えないもの」の大切さを訴えてきた人だった
▼その存在を信じれば、彼らから元気や幸福を授けてもらえると記した。自然やそこに宿る精神的なものへの畏怖。それを忘れがちな現代人に対する警告でもあったのだろう
▼太平洋戦争では爆弾で左腕を失いながら奇跡的に生還した。戦後も職を転々とし、波乱の人生を生き抜いてきた
▼気ままで自分本位、やりたいことだけにとことん熱中する。貫いたのは、こんな水木さんなりの「ルール」だ。著書では、成功や栄誉という亡霊に取りつかれるのではなく、自分が好きなことに没頭するよう勧め、「さあ、奇人変人になりなさい」と呼びかけた
▼「あの世好き」を広言する水木さんに心配のタネがあった。水木さんのルールがあの世で通用するかどうかだ。「これだけは死んでみないと分からない」。今ごろ妖怪たちに囲まれ、どうしているだろうか。

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▼『戦争と読書 水木しげる出征前手記』著:水木しげる・荒俣宏/角川新書
http://shinsho.kadokawa.jp/product/p-321506000361/
▼ダ・ヴィンチニュース 2015年9月8日
新たに発見された水木しげる出征直前の手記を完全収録!『戦争と読書』
http://ddnavi.com/news/257831/a/

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▼鬼太郎シリーズのお守りが人気の新宿「赤城神社」
http://find-travel.jp/article/10268
▼赤城神社 (東京都新宿区神楽坂)
http://www.akagi-jinja.jp/

▼毎日新聞 2015年11月30日
この国で確かにあったこと:2014年夏 最近、兵士の夢を見る−−水木しげるさん(2014年8月13日掲載)
http://mainichi.jp/feature/news/20151130mog00m040004000c.html
▼ガジェット通信 2015年12月1日
水木しげる先生ご逝去 表現者が見た戦争『総員玉砕せよ』
http://getnews.jp/archives/1279875
▼週刊朝日 2015年11月30日
追悼・水木しげるさん 「妖怪が身近にいた時代のほうが幸せだったと思う」
http://dot.asahi.com/dot/2015113000059.html
▼東京新聞 2015年12月1日
水木しげるさん死去 戦争 鎮魂ゲゲゲの伝言
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120102000123.html
▼インフォシーク 2015年12月1日
水木さん「バカバカしくて死ななかった」戦争体験が作品に反映
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/sponichin_20151201_0009
▼毎日新聞 2015年11月30日
<水木しげるさん死去>評伝…妖怪、戦争描き続け 鎮魂込め
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000096-mai-soci
▼NHKニュース 2015年11月30日
漫画家 水木しげるさん死去
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151130/k10010324231000.html
▼毎日新聞 2015年11月30日
水木しげるさん死去:妖怪通じ現代に警鐘
http://mainichi.jp/select/news/20151130k0000e040200000c.html
▼デイリースポーツ 2015年12月1日
水木さんの描いた戦争作品「後世に」
http://www.daily.co.jp/gossip/2015/12/01/0008609928.shtml

▼戦傷病者史料館「しょうけい館」
http://www.shokeikan.go.jp/

▼鬼太郎茶屋  妖怪舎通信
http://www.youkai.co.jp/index.php/category/chaya
※調布駅・深大寺周辺を巡る ゲゲゲ散策マップ
http://www.keio.co.jp/area/gegegemap/
※水木プロダクション公式サイトげげげ通信
http://www.mizukipro.com/


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