

夕暮れの中野界隈の路地裏の中古カメラ店の横の洋食屋さんのカウンターで一息ついていました。
流れてくる音は、ここもやっぱり有線のチャンネルなんだろうけれど、スティーリー・ダンとか懐かしい曲が流れていました。
ふと音のする方に目をやると、食器棚の上の換気扇を挟むように棚の上にブックシェルフ型の古そうなスピーカーが左右に横置きされていました。
「3WAYの密閉型かバスレフ・タイプなんだろうな…それにしても、トリオ?ダイヤトーン…?」と思って目を凝らすとサランネット上に「CORAL」の名前がありました。
コーラルといえば、スピーカー・ユニット専門メーカーだとばかり思っていたら、本格的なスピーカー・システムも作っていたんだと初めて知りました(笑)。
コーラルのスピーカーなんて初めて見たので機種等は不明ですが…。

オーディオ・ブームってありましたよね?(苦笑
システム・コンポが流行っていて、「スピーカーなら○○〇〇!」、「プレーヤーなら○○○〇!」とメーカーにこだわってみたり、果てはプレーヤーの駆動方法や制御方法やら、カートリッジやヘッドシェルのメーカーや素材にまで専門誌の記事を読んでは、色々とうんちくを並べ立てては自分なりにこだわっていた旧き良き時代です。
スピーカーでいえば、僕の部屋にあるのは学生時代にバイト先のボーナスで秋葉原で購入したダイヤトーン(三菱電機)の「DS-201」です。
コンパクトで、見た目だけなら上位機種のDS-38Bにも似てたこともあって3WAYの豪華さがありました。(実際には2WAY+スーパー・トゥィーターでしたけど…)
高校時代はお金持ちの友達の家にあったDS-251MKⅡやDS-28Bなどにも憧れたものです。
そういえば、スピーカーを購入した時に、オマケとして、「ハイ・グレード・サウンド・セレクテッド・バイ・ダイヤトーン」なんてタイトルのこんな視聴用のLPがついてきました。
A面がジャズで、B面がクラシックでした。
これで音の定位でも確認してくれというメーカー側のご好意だったんでしょうね。
ジャケットには僕のDS-201が写っていたので、もしかして当時のダイヤトーン(DIATONE)は各スピーカー毎に試聴盤を用意していたのだろうか?

そろそろ出ようかと喫茶店の席を立って上着を着たところで流れたきた曲が偶然にもヴィグラスとオズボーンの「秋はひとりぼっち」だったので、またカウンターに腰かけなおして最後まで聴き入ってしましました(笑)。
曲にあわせて思わず怪しい英語で歌っていたという話もあります(笑)。
【「コーラル」スピーカーシステム関連】
http://www.audio-heritage.jp/CORAL/speaker/index.html
http://speaker.kir.jp/coral1.htm
http://speaker.kir.jp/coral/dx-3.htm
【「懐かしいスピーカーたち!」サイト】
http://speaker.kir.jp/
【秋はひとりぼっち(オリジナル曲)】
http://jp.youtube.com/watch?v=coF5k3jq1VY&feature=related
【秋はひとりぼっち(和訳付き)】
http://jp.youtube.com/watch?v=A8UBIMAU2ss&feature=related