今日は浜松大空襲の日から69年目の6月18日なんですね。

今日は浜松大空襲の日から69年目の6月18日なんですね。


▼浜松市・復興記念館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/c-machi/culture_art/hukkoukinen/
▼長岡戦災資料館
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/sensai/siryoukan.html

僕らは戦争を体験はしてはいないけれど、祖父母や両親から空襲の怖さや酷さを聞いて育ちました。
でも戦争体験者の皆さんが高齢でお亡くなりになるような時代を迎え大切な伝承も消えていってしまいそうな不安もあります。
まして僕らの子供たちの世代になると正直いって僕らよりもピンと来ないのかもしれません。
1945年8月1日にB29の空襲で焼かれた新潟県長岡市は今もその日のことを忘れない“仕掛け”を持っています。
そんなことを教えてくれたのが2年前の大林監督作品「この空の花 長岡花火物語」でした。

▼総務省:: 浜松市における戦災の状況(静岡)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/tokai_03.html

浜松は空襲回数では日本1の街だと言われています。
一説には27回にも及ぶと総務省のHPにもありました。
お亡くなりになられた方の正確な人数は僕にもわかりませんが3500名を下るようなことはない気がします。総務省でも3000有余人と記されていました。
亡くなられた方がそんなにいるんですから助かったとはいえ重軽傷者の数はもっともっと多いでしょうし、3万戸以上の家屋が被害を受けたわけですから家を失い焼き出された方の数は相当なものだったと思います。
ひどい話ですが米軍には「爆弾のゴミ捨て場」と呼ばれていたそうです。
皆さんもご存知のように浜松は集束焼夷弾だけではなく、250キロ爆弾、空母艦載機による低空からの機銃掃射、戦艦群による沖合からの艦砲射撃、巨大に4トン半もある模擬原子爆弾(パンプキン爆弾)とありとあらゆる攻撃を受けています。
時々、不発弾で掘り起こされてニュースになるのもそのせいですよね。
浜松だけでも3000トン以上の爆弾が投下されたそうです。
3000トンってちょっと想像できないくらいに莫大な量だと思いませんか?
街が一面焼け野原にもなるはずです。
そこに真っ黒に焼けただれながらね雄々しく立ち尽くしていた松菱百貨店の写真を子供の頃に幾度となく見た記憶があります。

戦争には無関係の赤ん坊から子供や老人までが容赦なく犠牲になりました。
戦争って酷いものだと思います。
まるでピカソの「ゲルニカ」で描かれたような阿鼻叫喚の地獄図絵が空襲を受けた全国の都市で繰り広げられていたんだと思います。
勿論、日本は先の戦争ではアジアに於いては加害者の面も捨てがたくあるのも忘れてはいけませんけどね。

そんなことを色々と考えさせてくれたのが映画「この空の花」でした。
見てビックリの作品ですが多くの方が絶賛したりショックを受けた間違いなく2012年を代表する邦画作品ですが残念ながら浜松市でのロードショーはありませんでした。現在公開中の大林流“シネマ・ゲルニカ”第2弾の「野のなななのか」も浜松公開の予定はなさそうですしね。
80万都市とはいえ話題というか巨匠の意欲的な作品が観られない文化的環境というのは残念な気がします。
全国市長会の会長でもある森長岡市長さんはこの古里映画を携えて、昨年は広島、長崎、そして東北の被災地にも出向いて無料で上映活動をされました。
浜松市長が長岡市長にお願いすれば大きなホールでの上映だって実現しそうな気がしますが、浜松市長や浜松市職員がそんなことを考えていなければ実現もしませんよね。市職員同士の強い交流やパイプがあれば実現しそうな企画ですしね。極端な話が学校単位で体育館などを使っての上映会だって可能でしょうし、実際にそんな上映会の例もこの作品については実施された例もあったはずです。そのくらい訴えかけたり、考えさせてくれる強度と深みのある映画だと思います。
そもそもお忙しい市長や市職員はこの映画のことも知らないし観てもいないと思いますしね(笑)。
実は長岡が空襲された日が浜松にとっても最後の空襲の日でもあったという妙なつながりが2つの街にはあります。長岡を焼き払ったB29の1機が帰路浜松にも飛来して焼夷弾を投下して飛び去っているのです。
そんな話を僕は大林監督に直接お話ししたことがありますが映画館のロビーでの立ち話だったので果たしておぼえてくれているかどうか・・・(苦笑)。

「空襲」のイメージがわかない子供たちの想像力を喚起する意味でもとっても刺激的な作品が映画「この空の花 長岡花火物語」です。
僕たちはこの映画を観て長岡へも実際に足を運んでロケ地をまわってみました。
映画がきっかけで観光客も呼べるんですよね。
幸いこの作品は本年4月に映像ソフトが発売となり購入すれば家庭でも楽しめるようになりましたし、いずれレンタルビデオ屋さんにも並ぶのかなぁ?
見つけたら是非♪

今日は浜松大空襲の日から69年目の6月18日なんですね。


※映画「この空の花 長岡花火物語」予告編 120秒バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=CivwjE-pHJY&feature=player_embedded
※大林宣彦監督作品「この空の花 長岡花火物語」(2011年)公式サイト
http://www.konosoranohana.jp/
★『この空の花 -長岡花火物語』DVD&Blu-ray予約受付サイト
http://www.konosoranohana.jp/dvd_etc.html
https://konosoranohana-jp.ssl-xserver.jp/form_etc.html
※【PV】「So long !」(2013年) ダイジェスト映像 / AKB48[公式]
http://www.youtube.com/watch?v=LeLsjgbCoMI

今日は浜松大空襲の日から69年目の6月18日なんですね。


いま、ひとつの、とてつもなく壮大な物語世界ワンダーランドの花が夜空に咲く!!
市井の人々の“勇気と祈り”で平和を作り、何度でも蘇り復興を遂げてきた町、長岡。

ほとんどの登場人物は歴史の中の実在の人物たちであり、歴史的事実を革新的なセミドキュメンタリィ・タッチの劇映画として綴る。
長岡市を取材に訪れたひとりの女性新聞記者が、過去と現在を繋ぐ不思議な体験を重ねていく様を綴る。主演は松雪泰子。共演は高嶋政宏、原田夏希ほか。

今日は浜松大空襲の日から69年目の6月18日なんですね。


※大林宣彦監督作品「野のなななのか」(2013年)公式サイト
http://www.nononanananoka.com/
※大林宣彦監督作品『野のなななのか』予告編180秒ヴァージョン
http://www.youtube.com/watch?v=NDZ6bqC-NmY

解説: 『その日のまえに』『この空の花 長岡花火物語』などの大林宣彦が、北海道芦別市を舞台にしたドラマ。92歳で亡くなった家長の葬儀で顔をそろえた一族が、ある女性の来訪を契機に家長の知られざる過去を知る姿を描く。ベテランの品川徹、『赤い月』などの常盤貴子をはじめ、安達祐実、村田雄浩、松重豊ら実力派が結集。日本人の生き方を見つめたストーリーに加え、大林監督ならではのノスタルジックなタッチにも注目。

あらすじ: 北海道芦別市で古物商を経営する元病院長の鈴木光男(品川徹)が、3月11日の14時46分に逝去。92年に及ぶ人生の幕を閉じる。告別式と葬儀の準備をするため、鈴木家の親族が故郷である芦別に集結。大学教授の冬樹(村田雄浩)、原発職員の春彦(松重豊)、看護師のカンナ(寺島咲)ら、光男の長男、次男の子どもたちが久々の対面を果たしていると、清水信子(常盤貴子)という女が訪ねてくる。やがて、彼女を通して1945年に起きた旧ソ連の樺太侵攻で光男が体験した出来事を彼らは知る。

※ブログ「野のなななのか」製作委員会日誌
http://blog.goo.ne.jp/nanananoka
※パスカルズ 公式サイト http://www.pascals.jp/

≪共同通信≫2014年5月13日
『野のなななのか』 反戦の覚悟が力強い映像に
http://www.47news.jp/EN/201405/EN2014050701001406.html
≪中国新聞≫2014年5月10日
戦争や震災…伝える使命 大林監督「野のなななのか」 31日から広島 不思議な演出に思い込め
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=30706
※キネマ旬報 2014年5月下旬号 No.1662
http://www.kinejun.com/kinejun/tabid/62/Default.aspx
【巻頭特集】大林宣彦の絶好調 「野のなななのか」
≪樋口尚文の千夜千本 第11夜  「野のなななのか」(大林宣彦監督)≫
エロスと浪漫で燃えあがる反戦の緑の木
http://bylines.news.yahoo.co.jp/higuchinaofumi/20131101-00029135/
≪MSN産経NEWS≫【シネマティックな人々】
地方から全国へ、産直映画の情熱を伝える「野のなななのか」を配給する山崎輝道さん
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140511/ent14051112000001-n1.htm
※大竹サラ(パスカルズ)の雑記帳~漫画家兼業ミュージシャン 大竹サラさんのブログです。
もうすぐ公開(5/17)"野のなななのか "の話  2014年5月13日
http://www.google.co.jp/gwt/x?hl=ja&client=twitter&u=http%3A%2F%2Ft.co%2FdXX5Ozu18q
≪産経新聞≫2014年5月15日
死者も一緒に生きる映画 大林宣彦監督「野のなななのか」
http://www.google.co.jp/gwt/x?hl=ja&client=twitter&u=http%3A%2F%2Ft.co%2Fqrd3pOiTs8
≪MSN産経ニュース≫2014.5.16
大林宣彦監督「野のなななのか」 舞台は北海道、配給は大分の会社
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140516/ent14051608300007-n1.htm
≪MovieWalker 2014年5月14日≫
常盤貴子、大林組は「幸せな現場の裏には緊張感」と充実感を語る
http://news.walkerplus.com/article/46712/
≪毎日新聞 2014年05月16日 東京夕刊≫
シネマの週末・この1本:野のなななのか 古里の風景、時空超え
http://www.google.co.jp/gwt/x?client=twitter&u=http://t.co/RLBCdHhdrb&hl=ja&ei=OVh2U_n0PMKFkAXmyYEY&wsc=tb&ct=pg1&whp=30
≪東京バーゲンマニア≫2014/05/16
映画「野のなななのか」/大林宣彦監督インタビュー「日本は忘れることで平和を手にしようとした」
http://bg-mania.jp/2014/05/16111362.html
≪映画レポート;映画.com≫bhttp://eiga.com/
「野のなななのか」生者と死者の交流から生まれる未来への願い
≪日本経済新聞夕刊≫2014年5月16日
野のなななのか 生と死の交流 味わい深く
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71249200V10C14A5BE0P01/


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