映画の後は喫茶店で観てきたばかりの映画の話をアレコレとっ♪

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2週続けての画家・藤田嗣治漬けの休日でした。
先週は東京国立近代美術館に藤田の絵を見学に出かけ、昨日は小栗康平監督映画『FOUJITA』を埼玉県内のショッピングモール内のシネコンで鑑賞してきました。

喫煙席のある喫茶店も幸いなことに施設内にあったので、そこで「狐のあの寓話の意味って何なんだ?」とか「川の向こうの炭焼きの煙の話に何か感じた?」「巨大な黒い岩って何か象徴してるよな」「川の中から浮かび上る絵って先週見たアレだよな?」「ある程度の藤田に関する予備知識がないときつくない?」と興奮気味にお互いの感想をぶつけるのですが、そういった意味でも映画館と喫茶店ってセットで近くにないとつまんないよな。

オダギリ・ジョー主演のこの芸術的映画『FOUJITA』の浜松公開は来年2016年1月23日(土)~2月5日(金)に田町の「シネマイーラ」さんです。

▽イネマイーラ
http://cinemae-ra.jp/sub2.html

映画の後は喫茶店で観てきたばかりの映画の話をアレコレとっ♪


▼【予告編】映画『FOUJITA』
https://www.youtube.com/watch?v=3FhHFI-m-rs
公式サイト
▼角川映画『FOUJITA』 2015年11月14日(土)全国ロードショー公開
http://www.foujita.info/

▼オダギリジョー主演、映画『FOUJITA』 - ファッションプレス
http://www.fashion-press.net/news/17391

オダギリジョー主演で登場する本作。主人公である藤田が生きたのは、第一次、第二次大戦を境にした激動の時代だ。戦時下のパリでは絵が売れず、食事にも困り、寒さのあまりに描いた絵を燃やして生活をするほど困窮したこともあったという。
そんな時勢の中、国境を越えて相対する2つの文化の中で人生を過ごした彼が持つ、“ねじれ”とも“したたかさ”ともとれる人物像、絵画に表現される画風など、様々に折り重なるテーマを深く掘り下げている。
監督を務めるのは、『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ&国際批評家連盟賞をダブル受賞、『泥の河』『伽倻子のために』『眠る男』など海外でも評価の高い小栗康平。10年ぶりに小栗が指揮をとる本作には、オダギリジョーの他に中谷美紀や加瀬亮、岸部一徳などが出演する。
フランス側のプロデューサーは、クローディー・オサール。『アメリ』で世界的大ヒットを飛ばし、エミール・クストリッツア監督『アリゾナ・ドリーム』ヴィム・ベンダース監督『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』などアート系の作品も数多く手掛けている鬼才だ。
本映画の半分はフランス語。猛特訓の末に紡ぎ出される演技を、小栗監督オリジナルの脚本に乗せて完成した物語は圧巻だ。またストーリーだけでなく静謐な映像美にも注目。フジタの知られざる世界を、劇場で体感することができる。

■ストーリー
1920年代、「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となっていたフジタ。戦争を機に日本に戻り、数多くの「戦争協力画」を描いて日本美術界の重鎮に上りつめていく。5番目の妻である君代と疎開先の村で敗戦を迎えることになるが……。
【概要】
映画『FOUJITA』(フジタ)
公開日:2015年11月14日(土) 全国ロードショー
場所:角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか
出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモー、マリー・クレメール、加瀬亮、りりィ、岸部一徳
製作:井上和子、小栗康平、クローディー・オサール
監督・脚本:小栗康平
音楽:佐藤聰明
配給:KADOKAWA
2015年/日本・フランス/日本語・フランス語/カラー/126分
© 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド

▼映画.com 2015年9月30日
藤田嗣治展が開催 映画「FOUJITA」藤田の絵画が登場する場面写真を入手
http://eiga.com/news/20150930/1/

▼藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫) 著:近藤史人
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062752923
▼『腕一本・巴里の横顔』著:藤田嗣治, 編・解説:近藤史人(講談社文芸文庫)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061983953

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▼東京国立近代美術館 MOMAT コレクション
特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。 2015.09.19-12.13
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20150919/

◆藤田嗣治、全所蔵作品展示。

 2012年のリニューアルにより大きく変身した東京国立近代美術館所蔵作品展「MOMATコレクション」。とりわけ数々の大型特集は、抜群の見ごたえと、高い評価を受けています。
戦後70年にあたる今年は、 4階、3階の2フロア、約1500㎡を使い、所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品の1点、計26点を展示します。
 特に戦争画14点の一挙展示は初の機会です。藤田が監督をつとめた貴重な映画もギャラリー内で常時上映します。藤田旧蔵の挿絵本や、藤田の言葉を伝える当時の雑誌なども加え、藤田のしごとをさまざまな側面からご紹介します。
 1920年代、パリで成功を収めた理由は何だったのか。なぜ日本に戻り、戦争画を制作したのか。戦後フランスに渡り、何を考えていたのか。藤田をめぐるさまざまな問いは、いまもわたしたちに未解決のまま残されています。
 この秋、藤田の魅力/魔力と「MOMATコレクション」の底力をどうぞ感じてください。

日時2015年9月19日(土)~12月13日(日)
前期:9月19日(土)~10月25日(日) 後期:10月27日(火)~12月13日(日)
※「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」には作品入れ替えはありません。
10:00~17:00 (金曜日10:00~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日[ただし、9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館]
9月24日(木)、10月13日(火)、11月24日(火)は休館
場所東京国立近代美術館 (北の丸公園3-1)
本館所蔵品ギャラリー 4,3F
アクセス東西線「竹橋駅」1b出口・徒歩3分
観覧料一般 430円 (220円) 大学生130円 (70円)
※( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込。
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者 (1名)は無料
※それぞれ入館の際、学生証、年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。

【無料観覧日】
10月4日(日)、11月1日(日)、11月3日(火・文化の日)、12月6日(日)
主催東京国立近代美術館

第3室 パリの異邦人
 この部屋では、1913(大正2)年に藤田が27歳でパリに渡ってから、1920年代に大きな成功を収めるまでをご紹介します。
 パリで刺激を受け、いろいろな画風を試みた藤田ですが、1919(大正8)年に頭角を現すまでは苦しい暮らしでした。
 1920年代に評判となったのは、「乳白色の肌」と呼ばれる、しっとりしたツヤ消しの画肌に、墨色の線描を用いて裸婦や猫を描くタイプの作品でした。これは、異国の地で日本人の持つエキゾチックな魅力を最大限活かそうと考えた末、浮世絵などを参考にして藤田が編み出した画風でした。

第5室 日本へ
 1931(昭和6)年、世界大恐慌の影響もあってフランスを離れた藤田は、2年に及ぶ南米旅行に出かけます。
 藤田はパリを出る前から、たくましいはだかの身体が絡み合う大作を描き、新しい作風を模索していました。この旅でも、大画面を用いて民衆に訴えかけるメキシコの壁画運動に刺激を受けたと言われます。
 1933(昭和8)年、日本に帰国。しかし20年ぶりの祖国の美術界は、パリで華やかな成功を収めてからすでに10年近くが経つ藤田に対し、意外に冷ややかでした。
 1937(昭和12)年に日中戦争が始まると、藤田は陸海軍に委嘱を受けて現地を取材し、戦争画の制作を始めます。

第6室  戦争画
 1941(昭和16)年、太平洋戦争が始まりました。日中戦争時に引き続き取材に基づいて制作を行っていた藤田ですが、初期の作品はどこか固さがぬぐえません。
 1942(昭和17)年ごろになると、藤田は「縦横無尽に主観を交えて描くべきだ」と思い切り、ヨーロッパの名画を手本にドラマティックな作品を作り始めます。もともとレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロのような偉大な画家に憧れていた藤田にとって、これは格好の勉強のチャンスでした。
 《アッツ島玉砕》は、実際目にしたはずもない激戦のようすを至近距離から詳細に描き、大きな評判を呼びました。戦争という主題を描きあぐねていた若い画家たちも、藤田に教えを請うようになりました。

第8室 戦後
 日本の戦況は悪化して行きました。軍部は1943(昭和18)年のアッツ島玉砕を機に、「最後の一人まで戦おう」とのメッセージを添え、負け戦を報道するようになりました。
 初期にはアジア各地での勝ち戦を主題としていた藤田の戦争画も、《アッツ島玉砕》以後、戦争末期の《サイパン島同胞臣節を全うす》に至るまで、日本人の死を積極的に描くようになります。
 1945(昭和20)年、敗戦。藤田は進駐軍の嘱託となり、アメリカに戦争画を引き渡すべく働きます。同じころ、画家仲間から、戦争協力の責任を代表して負ってほしい、と説得されたといいます。
 1949(昭和24)年、63歳の藤田は日本を出立。1955(昭和30)年にはフランス国籍を取得し、生涯日本には帰りませんでした。

第9室  美しい書物
  藤田はパリ時代から書籍の装丁を手がけました。豪華なアーティストブックもあれば廉価なものもあり、種類はさまざまです。また自分でも日本の文化を紹介す る本を書き、フランスで出版しています。日本でも、『巴里の横顔』(1929年)、『腕一本』(1936年)、『随筆集 地を泳ぐ』(1942年)、『巴 里の晝と夜』(1948年)のように、パリの思い出を綴るエッセイを出しています。
 当館は2007(平成19)年、藤田夫人、藤田君代氏より、藤田旧蔵の資料約900点の寄贈を受けました。今回はその中から抜粋してご紹介します。2室にも一部展示がありますのでご覧ください。

▼毎日新聞 2015年10月07日
寄稿:醒めた筆にプロの気概 藤田嗣治の戦争画、全14作品公開=菊畑茂久馬(画家)
http://sp.mainichi.jp/shimen/news/20151007dde018040009000c.html
▼アート・マニュアル・オンライン 2015年9月1日
「アッツ島玉砕」「ラ・フォンテーヌ頌」など全所蔵作品を展示!東近美の藤田嗣治特集
http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/52762/
▼CINRA.net
会田誠と椹木野衣が「戦争画」を問う。「政策芸術」の危うさとは
テキスト:武田砂鉄 (2015/07/14)
http://www.cinra.net/review/20150714-sensouga

▼NHK ETV特集:『FOUJITAと日本』(2015年 10月31日放映)
再放送:11月7日 よる0時放送(金曜深夜)
http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/151031.html
▼NHK特集まるごと 2015年10月5日
藤田嗣治と戦争の時代
http://www.nhk.or.jp/catchsekai/marugoto/2015/10/1005.html
▼NHK日曜美術館 2012年8月26日放送
藤田嗣治 玉砕の戦争画
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2012/0826/

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▼『戦争画とニッポン』会田誠×椹木野衣著:講談社
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062195546

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▼美術手帖 2015年9月号
特集:絵描きと戦争/美術出版社
http://book.bijutsu.press/books/2015/08/20150817.html


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