放課後倶楽部♪

黒猫：「地震になると上から物が落ちてきて危ないっていうじゃない」
白猫：「先週の地震でも横浜でもビルの外壁が歩道に落ちる瞬間の映像があったよね」
黒猫：「看板が落下したりもするらしいしね」
白猫：「茨城空港の天井も落下してたよね」
黒猫：「今日もこの辺の小学生たちは銀色の防災ズキンを被って登下校してたよ」
白猫：「最大余震はまだこの後に来るって話だもんね」
黒猫：「あの日も帰宅難民の群れの中に防災ヘルメット被ったまま歩いて帰宅するサラリーマンの姿も多かったしね」
白猫：「だからといって、この迷彩柄の物体は何ですか？」
黒猫：「自衛隊のフリッツ型の新ヘルメットだけど…」
白猫：「はぁ？」
黒猫：「被らないよりは安全だろ？ビルから窓ガラスの破片が降ってくるかもしれんし」
白猫：「そ～ゆう問題じゃなくてですね…。何でそんな物がココにあるんですか？本物ですか？」
黒猫：「外側のヘルメットカバーは実物かな？」(笑)
白猫：「それじゃヘルメットはニセモノなんですか？」
黒猫：「ケブラー製みたいな防弾性はないよ。単なるＡＢＳ樹脂だと思うしね」
白猫：「なぁ～んだ。どさくさに紛れて災害派遣の自衛隊に潜入して盗んできたかと思って心配したよ」
黒猫：「ＮＯＮ、ＮＯＮ！本物は『鉄っ鉢(てつっぱち)』って隊内では呼ぶけど、訓練時には重いから、中には軽いこの『嘘っ鉢(うそっばち)』を上官に内緒で被っている奴もいたりするんじゃないの？」
白猫：「へぇ～！」
黒猫：「バレると思うけどね…」(笑)
白猫：「でも、予備自衛官でも即応部隊でもない部長が何で持ってるの？」
黒猫：「だから俺的には気休めの防災ヘルだって！」(笑)
白猫：「本当に？オメガチームだからじゃなくて？」
黒猫：「えっ！？」
白猫：「ヘルメットの内側に『４８』って数字がありますけど？」
黒猫：「……。」
白猫：「この数字ってコードネームでしょ？『オメガ４８』って部長のコールナンバーでしょ？」
黒猫：「バレた？」(笑)
白猫：「一体、何者なんだか…。ただの“ミリおた”？」(-“-)